「誰とも比べなくていい」と言われて育ったはずなのに、
SNSや“やりがい”を通して、かえって自分の価値を証明しようともがいてしまう若者たちの姿があまりにもリアルで、読んでいて何度も胸がざわつきます。 
大きなヒーローにはなれない「平成の普通の人たち」が、
それでも「死ぬときに胸を張れる理由」を求めて足掻く物語として、苦しくもまっすぐ刺さる一冊だと感じました。
誰とも比べなくていい。
そう囁かれたはずの世界は
こんなにも苦しいーー
「お前は、価値のある人間なの?」
朝井リョウが放つ、“平成”を生きる若者たちが背負った自滅と祈りの物語
植物状態のまま病院で眠る智也と、献身的に見守る雄介。
二人の間に横たわる“歪な真実”とは?
毎日の繰り返しに倦んだ看護士、クラスで浮かないよう立ち回る転校生、注目を浴びようともがく大学生、時代に取り残された中年ディレクター。
交わるはずのない点と点が、智也と雄介をなぞる線になるとき、
目隠しをされた“平成”という時代の闇が露わになる。
今を生きる人すべてが向き合わざるを得ない、自滅と祈りの物語。
「誰とも比べなくていい」と言われて育ったはずなのに、
SNSや“やりがい”を通して、かえって自分の価値を証明しようともがいてしまう若者たちの姿があまりにもリアルで、読んでいて何度も胸がざわつきます。 
大きなヒーローにはなれない「平成の普通の人たち」が、
それでも「死ぬときに胸を張れる理由」を求めて足掻く物語として、苦しくもまっすぐ刺さる一冊だと感じました。