読み始め、さっぱり世界に入り込めなくて読むのをやめようと思うほどだったのに、いつの間にかトイレに行くのも忘れるくらい熱中していました。
女に嫌われる女。
自分の過去にとらわれている女。
友達がずっといなかった女。
女が抱える闇のようなものをずかずかと見せつけられるようで、恐ろしかった一面、
主人公とその親友が「ある女」を通して成長していこうとする姿に心強さも感じました。
週刊誌の記者と被告人という不思議な関係性が舞台のこのお話。
きっと、「バター」というタイトルからは想像できない話の展開に、バター醤油ごはんのことも忘れてしまうのではないでしょうか。(←読んだ人にしかわからないフレーズですね)
パンチを数発喰らったような感覚になりました。
強い女の像を見せられる作品です。