やなせ先生の詩集は数多く刊行されておりますが、「初めて子どものための詩集」として刊行したのが本書です。
「過労が原因で入院した際に、ぽっかり空いた時間の中でまとめたもの」と、あとがきにあります。
ジュニアポエムシリーズという「子どもから大人まで楽しめる詩集」に共感していただき、やなせ先生にとって初めての子どものための詩集が上梓されたのでした。
★もくじ★
第一章 ちいさな紳士
・ちいさな紳士 ・ふたつのことば ・ちいさな雲 ・虹の足 ・すずめの涙 ・えくぼの歌 ・愛するネッシー ・すみれの手紙 ・オラウータン
第二章 生きているってふしぎだな
・ちいさなてのひらでも ・生きているってふしぎだな ・えらくなっちゃいけない ・また夜がきて ・今日いちにち ・ヤッキー君とモッキー君 ・紅い町 ・ありふれた町 ・秋ちゃんと秋 ・人間はたべずには 生きられない ・ひかげの花 ・ガンバリルおじさん ・すてきなおじいさん ・さんぱつの歌
第三章 ポツン
・ポツン ・さよならけしごむ ・さすらいのブラックキャット ・茶色のチャウチャウ ・ひざっこぞうのうた ・ありがとう野菜 ・サビ太郎子守歌 ・かみなりドラマー
第四章 いずみ
・いずみ ・ゆうやけ ・つき ・ひとり ・さびしいひとが ・石と石 ・小鳥 ・ふるさと ・大きな木 ・木も草も ・おみやげ
あとがき
ススメ
「生きているってふしぎだな やなせたかし詩集」の読書感想文をご紹介します。
本書はまさに、生きているって、本当に不思議なことだなぁと改めて感じさせてくれる詩集でした。
やなせたかしさんの温かい眼差しが、日常の小さな出来事や何気ない感情の中に、キラキラとした輝きを見つけているようです。
子供のような純粋な心で世界を見つめる詩は、読む人の心を優しく包み込み、忘れかけていた大切な気持ちを思い出させてくれます。
短い言葉の中に込められた深いメッセージは、読み終わった後もじんわりと心に残り、明日への活力を与えてくれるようでした。
