昨今、日本でも浸透しつつある「シェアハウス」に着目し、「空間」「生活」「モノ」のシェアのかたちを解読する。
国内11事例、海外12事例を取り上げ、写真や図面、イラストをふんだんに用いてビジュアルに読み解く。
さらに、設計者や運営者に役立つQ&A集、社会学者と建築家による鼎談を通じて制度の問題や社会の変容について展望する。
・シェアのデータシート
・シェアハウスという住まい／篠原聡子
#01 都市に開く土間／SHAREyaraicho
#02 資材倉庫からオープンコモンに／不動前ハウス
#03 木賃を解体する／鈴木文化シェアハウス
#04 廃ビルを商店街の拠点へ／シェアフラット馬場川
#05 京町家を連携／京だんらん嶋原
#06 石巻のサードプレイス／SHARED HOUSE 八十八夜
#07 大浴場をリビングに／KAMAGAWA LIVING
#08 仏間を残して再生／haus 1952
#09 戸建て住宅に外階段／茶山ゴコ
#10 シングルペアレント×シングル／スタイリオウィズ代官山
#11 家族でも、他人でも／KYODO HOUSE
・海外シェアハウスレポート
・小林秀樹先生に聞く 正しいシェアハウスのつくり方
・シェアハウスは何が残せるか／篠原聡子×仲 俊治×南後由和
じーん
『シェアハウス図鑑』は、住まいの「形」ではなくそこに流れる暮らしと問いかけを、ページを開くたびに静かに体感できる一冊です。国内外23の個性豊かなシェアハウスを、図面・写真・イラストでビジュアルに紐解きながら、「空間」「生活」「モノ」シェアのリアルに触れさせてくれます。設計者や運営者だけでなく、その場に「暮らす」人の視点も見える工夫が心に響いて、未知の住まい方を想像する豊かな余韻が残ります。
