夢か現か、学園祭の日に自殺した同級生のことなど、高校卒業前の彼らが数カ月の間に起きたことを思い出そうとする。
著者と同名の深月に一方的に敵対心を抱く同じクラスの女子。孤立するように仕向けられるも幼馴染に助けられる。その連帯が広がることで仕掛けたほうは自分に着せられる汚名が気になる。
イジメの境界線はどこにあるのか、考えさせるストーリーだからか、登場人物たちが大人びている感じもした。
第31回メフィスト賞受賞作!
いとおしくなるほどの懐かしい記憶
「こんなことはいつか終わりになればいい」
ーー大丈夫、いつか、絶対に大人になれるからーー
学園祭のあの日、死んでしまった同級生の名前を教えてくださいーー。「俺たちはそんなに薄情だっただろうか?」なぜ「ホスト」は私たちを閉じ込めたのか。担任教師・榊はどこへ行ったのか。白い雪が降り積もる校舎にチャイムが鳴ったその時、止まったはずの時計が動き出した。薄れていった記憶、その理由は。
第十章 「不幸自慢」
第十一章 「CRAZY FOR YOU」
第十二章 「スカーレット」
第十三章 「あたしはここよ」
第十四章 「HERO」
第十五章 「カウントダウン」
第十六章 「解決編」
第十七章 「冷たい校舎の時は止まる」
第十八章 「雪の終わり」
第十九章 「ひとつだけ」
エピローグ
夢か現か、学園祭の日に自殺した同級生のことなど、高校卒業前の彼らが数カ月の間に起きたことを思い出そうとする。
著者と同名の深月に一方的に敵対心を抱く同じクラスの女子。孤立するように仕向けられるも幼馴染に助けられる。その連帯が広がることで仕掛けたほうは自分に着せられる汚名が気になる。
イジメの境界線はどこにあるのか、考えさせるストーリーだからか、登場人物たちが大人びている感じもした。