アニメ化もされたYJの人気作、待望の続編にして第二部。さんざん打ち切りだなげっぱなしエンドだと物議を醸しましたが、一部の完結から間を経ず二部が開始してホッ。
単行本の装丁がポップでびっくりしました。鬱くしさを前面に出した前シリーズとは違い佐々木先生と手のかかる園児たちという趣……むしろ佐々木幼稚園。
読んでくうちに琲世の正体などわかっていくのですが、前作の登場人物に愛着のある読者は胸が痛みそうです。
ですがReの新キャラは皆魅力的!琲世と共同生活をするクインクスもいけすかない腹黒エリート、単細胞な不良、引っ込み思案な真面目クン、天使(デブ)……もといオタクなぽっちゃりニートとキャラが立っています。
そんな彼らを一生懸命指導するも空回りがちでトホホな琲世と、個性の強いクインクスの面々のズレた掛け合いが微笑ましい。
無印が喰種としてのカネキの成長を描いていく物語なら、Reは人(捜査官)としての琲世の居場所を描いていく物語なのかな……と妄想を逞しくしました。
本人は家族ごっこと自嘲しますが、彼の生い立ちや境遇を考えれば、今の幸せがずっと、それは無理でもできるだけ長く続いて欲しいと祈りたい……
前作のキャラの現在にも注目。予想外なキャラが予想外な形で暗躍していたり、どうしてそうなっちゃったの!?と、生殺しの引きにそわそわします。
ドナート神父にアドバイスを貰う場面は羊たちの沈黙パロっぽくて面白く読めました。喰種絡みの犯罪を追う捜査官の性質上、バトルのみでなく推理や調査にも比重が割かれたサスペンスな展開は好きな人にはたまらない。
交換日誌やおまけ漫画にカラー口絵など特典も充実。無印の単行本のプロフ掲載は多くても二人でしたが、一巻では指導官含め、クインクス全員のプロフが掲載されてます。太っ腹!
最大のツボは「ママン(職場の方)」。











