2025年春朝ドラの主人公のモデルにもなった、やなせたかしさん。
「アンパンマンシリーズ」や童謡「手のひらを太陽に」などの作詞にとどまらず、詩に、エッセイに、と幅広く活躍されました。その心に響く言葉の数々を、やなせさんの人生とともに紹介します。
●甘くたっていいさ。甘いのが好きな人もいるし、からいのが好きな人もいる。
●八十歳過ぎると人生のマニュアルがない。毎日が新鮮でびっくり仰天。見ること、聞くこと、やること、なすこと、すべてが未知の世界への冒険旅行だからおもしろい。
●正義のための戦いなんてどこにもないのだ。
●ひとはひとをよろこばせることが一番うれしい。
●劣等感はまったくくだらない感情です。こんなもの捨てるにこしたことはない。
●いまの仕事に不満を持っていたら、天職には出会えない。
●一寸先は闇でも、その一寸先には光がある。
●たとえ十種の病気持ちでも運は天に任せて、できる限りおしゃれもして、この人生を楽しみたい。
本書は2016年にPHP研究所から刊行された書籍『（愛蔵版）やなせたかし 明日をひらく言葉』を再編集、新装復刊したものです。
ススメ
『新装版 やなせたかし 明日をひらく言葉』の読書感想文をご紹介します。
アンパンマンの生みの親であるやなせたかしさんの言葉は、優しさとユーモアに満ちていて、困難な時にもそっと背中を押してくれる力強さがあります。
「あたりまえのこと」の中にこそ、生きる上で大切なヒントが隠されているというメッセージは、日々の忙しさに追われる私たちに、立ち止まって考えるきっかけを与えてくれます。
300字という短い文章の中に、やなせさんの深い人生経験と、未来への希望が凝縮されていると感じました。読み終えた後には、明日への活力が湧いてくる、そんな素敵な一冊でした。
