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恐怖の裏側にある「永遠の美を残したい」という歪んだ“芸術への渇望”や、「親子愛」「裏切り」「欺瞞」といった人間の複雑な感情や心理が巧みに描かれており、残酷であっても、どこか人の弱さや闇を突きつけられるリアルさに、読後も深く考えさせられました。
蝶が恋しい。蝶のことだけを考えながら生きていきたい。蝶の目に映る世界を欲した私は、ある日天啓を受ける。あの美しい少年たちは蝶なのだ。その輝きは標本になっても色あせることはない。五体目の標本が完成した時には大きな達成感を得たが、再び飢餓感が膨れ上がる。今こそ最高傑作を完成させるべきだ。果たしてそれは誰の標本か。--幼い時からその成長を目に焼き付けてきた息子の姿もまた、蝶として私の目に映ったのだった。イヤミスの女王、さらなる覚醒。15周年記念書下ろし作品。
人間標本
恐怖の裏側にある「永遠の美を残したい」という歪んだ“芸術への渇望”や、「親子愛」「裏切り」「欺瞞」といった人間の複雑な感情や心理が巧みに描かれており、残酷であっても、どこか人の弱さや闇を突きつけられるリアルさに、読後も深く考えさせられました。