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読み進めるほど「誰が悪いのか」を探す物語というより、「誰も完全な被害者でも加害者でもない大人たち」を見せつけてくる小説だと感じました。最初はよくある刑事事件ものだと思っていたのに、いつの間にか登場人物の青春や後悔のほうに意識を持っていかれました。
議員と元女優の夫婦殺害という華やかな表側と、その裏に隠された非人道的な過去との落差がきつくて、読んでいて何度か本を閉じたくなりました。それでも目をそらせないのは、「正義」の顔をした選択が、どれだけ簡単に誰かの人生を壊してしまうかを静かに突きつけられるからだと思います。
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本作は、豪邸の火災現場から都議と元女優の夫妻の遺体が発見され、「無理心中」に見せかけられた殺人事件を軸に、しかしそこから浮かび上がるのは、夫妻の過去に潜む秘密と、復讐にも似た“赦されざる罪”の重さでした。 
捜査を担当する刑事たちが少しずつ見えてくる“嘘”“裏切り”“過去の因縁”という人間の闇に迫る過程は、派手なトリックに頼らずとも確かな緊張感と重厚なドラマ性を保っており、読者として深く惹き込まれました。 











