ロシアは本当に謎めいた国か?
ウクライナ戦争下のロシアの日常を見た現役外交官が語る、まったく新しいロシア入門。
「頭では分からない」と言われるロシア。2022 年からのウクライナ侵攻以降、日本人はこの隣国をますます理解できずにいる。だが、文化や生活を知れば、ロシアは次第に謎めいたものではなくなっていく。そして、戦争という異常な状況の中で、それぞれの場から「反戦」の声を上げる人々の姿も見えてくる。
「何度も打ちのめされ、それでもなお、対話をすべきなのである。」
【本書に登場する主なトピック】
デーモンに憑かれた画家ヴルーベリ/現代ロシアの画家たち/劇場都市モスクワ/舞台芸術スタジオと『三人姉妹』/ソ連ロックの伝説ヴィクトル・ツォイ/「ロシアの魂」の楽器ガルモニ/反戦を叫ぶラッパーたち/戦意を煽る愛国歌手たち/「外国のエージェント」/ロシア映画の巨匠たち/二つの『チェブラーシカ』/対話系ユーチューバー/パネリカとダーチャ/マナーとタブー/バター祭り(マースレニッツァ)の死闘/散歩好きなロシア人/レーニン像とプーシキン像/ソ連ノスタルジー/未来への不安と軽信/エリート大学での学生生活/ロシア人にも難しいロシア語/教科書に載せられない罵倒語・卑猥語/自己皮肉の笑い/ネットで増殖するロシアン・ミーム/戦時下の書店に並んだ本たち
はじめに 「ロシアは頭では分からない」? --失った感覚の正体を探す試み
第1部 体験的ロシア文化論ーー生き続けるロシア芸術文化の今を知る
〈絵画〉 「デーモン」の誘惑ーーロシア文化の坩堝の中へ
〈演劇〉 言葉に生命が宿る瞬間
〈音楽〉 「音楽が私たちを結び付けた」
〈映像〉 ロシア人はロシア映画に興味がない?
第2部 隣国ロシアを誰も知らないーー普段の生活と素顔のロシア人を知る
〈生活〉 衣食住の考現学
〈祝祭〉 祝日の過ごし方(あるいは祝い方)
〈日常〉 モスクワの日常から知るロシア人の「常識」
〈言語〉 ロシア語はロシア人にも難しい
〈性格〉 ロシア人の考え方、感じ方を知るために
〈笑い〉 笑うロシア人ーー笑わせるのは何、笑われるのは誰?
おわりに それぞれの「戦場」、失った感覚の正体、「対話」のすすめ
主な参考文献
【コラム1】現代ロシアの画家
【コラム2】劇場のマナー
【コラム3】「外国の代理人」というお墨付き
【コラム4】再び台頭するロック
【コラム5】ポップスで高まる「ノスタルジー」
【コラム6】なぜロシアにアイドルはいないのか(そして今後も出てこないのか)
【コラム7】ロシアの「演歌」--シャンソン
【コラム8】ウクライナ出身のアーティスト
【コラム9】独自に進化する「対話系」ユーチューバー
【コラム10】ソ連・ロシアのアニメ
【コラム11】ロシア的余暇ーービリヤード・スケート・川遊び
【コラム12】移民と差別
【コラム13】「トラブルには二人以上のバカが必要」
【コラム14】「手」は口ほどにものを言う
【コラム15】アネクドート(語る)からミーム(見る)へ
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