とにかく圧倒されるような読書体験でした。暴力や麻薬、臓器売買といった過酷な現実が容赦なく描かれていて、最初はその重さに息が詰まりそうになりますが、読み進めるうちに目が離せなくなります。登場人物たちはどこか壊れていて、それでも自分の信念や欲望に忠実に生きていて、その生き様がむしろ清々しく感じる瞬間もありました。血なまぐさくも神話的で、善悪を超えた物語。読み終えたあともしばらく頭から離れない、すさまじい一冊でした。
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発売日: 2024年06月13日
発行元: KADOKAWA
心臓を鷲掴みにされ、魂ごと持っていかれる究極のクライムノベル!
メキシコで麻薬密売組織の抗争があり、組織を牛耳るカサソラ四兄弟のうち三人は殺された。生き残った三男のバルミロは、追手から逃れて海を渡りインドネシアのジャカルタに潜伏、その地の裏社会で麻薬により身を持ち崩した日本人医師・末永と出会う。バルミロと末永は日本に渡り、川崎でならず者たちを集めて「心臓密売」ビジネスを立ち上げる。一方、麻薬組織から逃れて日本にやってきたメキシコ人の母と日本人の父の間に生まれた少年コシモは公的な教育をほとんど受けないまま育ち、重大事件を起こして少年院へと送られる。やがて、アステカの神々に導かれるように、バルミロとコシモは邂逅する。
1 顔と心臓
2 麻薬密売人と医師
3 断頭台
4 夜と風
暦にない日
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