北極という極限の地での経験を通じて、極地での科学研究やその重要性、さらに自然との向き合い方について深く考えさせられます。オーロラを観察するという非日常的な美しいシーンが描かれる一方で、その裏にある過酷な労働や厳しい環境条件がリアルに伝わってきます。極寒の地での経験を通じて、人間の限界や可能性を見つめ直すことができ、日常生活とは異なる視点で自然の力や命の大切さを感じました。
世界最北のサイエンスの町・ニーオルスンへ!
オーロラが一日中煌めき、町中をトナカイが闊歩するこの地に、世界中から研究者が集う。ニーオルスンには、基本的に許可を得た者しか滞在できず、Wi-Fiの使用禁止、ライフル携行、建物の施錠不可といった特殊な生活ルールが課される。
かつて極地探検家のロアール・アムンセンが北極点を目指す拠点として滞在したこの小さな町では、北緯78度55分、11ヵ国の観測施設が建つ世界最北の「国際観測拠点」として、大気、雪氷、生物、宇宙など様々な分野の観測が日々行われている。北極は温暖化の進行が早く、ここニーオルスンは地球の未来を知る研究の最前線・最重要の場所でもある。
国立極地研究所の元職員であり、元南極越冬隊員でもあった著者は、観測技術者(観測だけではなく除雪から広報までをこなす「何でも屋」のような仕事)としてニーオルスンに長期滞在した初めての日本人である。
時にホッキョクグマが現れる町で観測を続け、氷点下のマラソン大会や太陽のパーティーなど個性豊かなイベントを楽しむ。ニーオルスンの壮大な自然、多種多様な野生動物、世界各国の滞在員達とのユーモラスな交流、毎日のルーティンなどなど、約4年の滞在中に見たもの感じたことを、著者自ら撮影した美麗な写真とともに紹介。
誰もが知っている北極の、誰もが知らない一面を、つぶさに綴った滞在記。
〜カバーデザインについて〜
カバーには、オーロラが煌めき、観測用のレーザー光線が夜空に飛ぶ、まるで映画のワンシーンのような写真を採用。見たことがない光景がこの地では日常の、ニーオルスンを象徴する一枚です。
透け感のある帯には、オーロラのようなグラデーションがかったコピー文が入り、カバーとの親和性の高いデザインになっています。
1 北極へ向かう 2019.11.5-12.21
2 北極から逃げる 2020.1.18-3.24
3 北極に戻る 2021.9.10-12.7
4 北極に再び戻る 2022.6.12-9.11
5 北極から帰る 2022.9.12-12.1
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