聴覚障害がある登場人物がいる小説おすすめ4選
一つ目は、紡ぎだされる言葉が音にならない少女と楽器が結ぶ人間ドラマ。聴覚を失っても、心で感じる音を描き出し、感動を呼びます。二つ目は、聴覚の障害を乗り越えて日常を生き抜く主人公が登場。厳しい現実を泣きながらも笑って向き合う彼女の生きざまが魅力的です。三つ目は、"音を読む"天才ピアニストの物語。障害を持つ主人公たちが、それぞれの音楽を奏でて共鳴し合う姿は心に響きます。最後の一つは、"My Voice"という特殊な能力を持つ主人公が、その能力を通じて自分や周囲の人間たちと向き合うストーリー。障害があるからこそ見える世界を描いています。
『小説 映画 聲の形(上)』
ガキ大将だった石田将也は、転校生の少女・西宮硝子へ無邪気な好奇心を持つ。彼女が来たことを期に、少年は退屈から解放された日々を手に入れた。しかし、硝子とのある出来事がきっかけで将也は周囲から孤立してしまう。--やがて5年の時を経て、別々の場所で高校生へと成長したふたり。ある出来事以来、固く心を閉ざしていた将也は硝子の元を訪れる。
退屈することを何よりも嫌う少年、石田将也。
ガキ大将だった小学生の彼は、転校生の少女・西宮硝子へ無邪気な好奇心を持つ。
彼女が来たことを期に、少年は退屈から解放された日々を手に入れた。
しかし、硝子とのある出来事がきっかけで将也は周囲から孤立してしまう。
ーーやがて5年の時を経て、別々の場所で高校生へと成長したふたり。
ある出来事以来、固く心を閉ざしていた将也は硝子の元を訪れる。
プロローグ
1章 幼少期
2章 孤立
3章 リスタート
4章 友達
5章 大事なノート
6章 少年の正体
7章 将也の気持ち
8章 昔の友達
9章 再構築
10章 勇気を持って
| 作者 | 川崎 美羽/大今 良時/吉田 玲子 |
|---|---|
| 価格 | 880円 + 税 |
| 発売元 | 講談社 |
| 発売日 | 2016年09月16日 |
『小説 映画 聲の形(下)』
硝子と再会した将也。失われた時間を取り戻すかのように、2人の距離は急速に縮まっていく。すべてが順調に過ぎていくように思えた。しかし将也の過剰な自意識が、周囲を傷つけてしまう。将也は再び孤立し、そして硝子も……。不器用な2人と、不器用な周囲の人間関係が、2人の間を複雑に交差するーー。
硝子と再会した将也。
失われた時間を取り戻すかのように、2人の距離は急速に縮まっていく。
すべてが順調に過ぎていくように思えた。しかし将也の過剰な自意識が、周囲を傷つけてしまう。
将也は再び孤立し、そして硝子も……。
不器用な2人と、不器用な周囲の人間関係が、2人の間を複雑に交差するーー。
1章 友達っぽい
2章 ゴクヒ映像
3章 味方だった祖母
4章 将也のしてきたこと
5章 味気ないおでかけ
6章 離れない
7章 花火の最中に……
8章 硝子、動く……!
9章 幸せな夢の続き
10章 共に生きていく……!
あとがき●川崎美羽
特別寄稿●大今良時 ぬり絵ふう描きおろしイラスト
| 作者 | 川崎 美羽/大今 良時/吉田 玲子 |
|---|---|
| 価格 | 880円 + 税 |
| 発売元 | 講談社 |
| 発売日 | 2016年11月17日 |
『サイレントエース』
| 作者 | 湯澤明彦/著 |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 幻冬舎メディアコンサルティング |
| 発売日 | 2023年09月 |
『レインツリーの国』
きっかけは「忘れられない本」。そこから始まったメールの交換。やりとりを重ねるうち、僕は彼女に会いたいと思うようになっていた。しかし、彼女にはどうしても会えない理由があってーー。2015年11月映画公開
| 作者 | 有川 浩 |
|---|---|
| 価格 | 520円 + 税 |
| 発売元 | KADOKAWA |
| 発売日 | 2015年09月24日 |
『デフ・ヴォイス : 法廷の手話通訳士』
| 作者 | 丸山,正樹 |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 文藝春秋 |
| 発売日 | 2015年08月 |
それぞれ個性豊かな聴覚障害を持つ登場人物たちが描かれた4つの小説をご紹介しました。さまざまな困難を乗り越え、時には力強く、時には繊細に生き抜く彼らの姿は読む者に勇気や希望を与えてくれます。
そして何より、私たちが普段気づかないような聴覚障害者の世界を理解するきっかけにもなるでしょう。耳の聞こえない彼らだからこそ見えてくる視点、考え方、そしてコミュニケーションの形は、確固たる人間ドラマを生み出しています。
誰しもが何かしらの“障害”を持って生きていると言っても過言ではないかもしれません。よく耳にする「多様性」や「共生」の言葉ですが、それらはただの美辞麗句ではなく、私たち一人ひとりが考え、行動することで具体化できるものなのです。
今回ご紹介した小説たちは、まさにその多様性や共生をえぐり出し、私たちに問いかけてくる作品だと思います。そしてそれが、小説の魔法であると同時に、その可能性を告げてくれているのかもしれません。
読書はあなた自身の世界を広げる一方で、他者との共感や共有の瞬間でもあります。陰りを持つ人物や困難な状況に立ち向かう彼らの姿から、私たちも多くを学ぶことができるのです。
どの作品も心に残るものばかりで、何度も読んで発見することができる、それぞれが一つの宝物と言えるでしょう。聴覚障害がある登場人物が織りなす世界に触れてみてください。きっと新たな視点が見えてくることでしょう。何度も読み返せる小説を手に取って、感動を味わってみてください。後悔はさせませんから。
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