オススメな短編和風ファンタジーBL5選
短編ながら、濃厚な和風ファンタジーBLを5つご紹介します。舞台は幕末から平安時代まで、御朱印帳にも残るような幽玄な美を思わせる世界。侍や陰陽師、妖怪や神々の間で織りなす恋愛模様は、切なさと甘さが混在し、読む者の胸を締め付けます。異種族同士の禁断の恋、身分違いの二人の純愛、身を捧げる忠義、頭で理解できない心の動揺、どの作品も深い愛の形を描いた心から感動する物語。ひとつひとつ丹念に描かれたキャラクターや背景は、まるでそこにタイムスリップしたような錯覚を覚えます。どれも一読の価値あり。
『鬼が慕うは祟り神 (ビーボーイコミックスDX)』
| 作者 | 灰崎めじろ |
|---|---|
| 価格 | 678円 + 税 |
| 発売元 | リブレ |
| 発売日 | 2017年12月14日 |
『神様と飛べない使い』
巨大もふもふに埋もれたい!!!!!!
多くの神が棲む山で、神使いとして育ったシン。
問題児でいつも独りぼっち、そんな彼が仕えることになったのは、大きな毛玉の神様！
とても神様には見えないけど、木から落ちたシンを、そのもふもふの体で受け止めてくれた。
親しくなっていく神様とシン、二人には切ない過去があるとも知らず……。
毛玉のち人型な神様と、短気だけど一生懸命な神使いの、
出会いではなく、再会の物語。
| 作者 | hagi |
|---|---|
| 価格 | 825円 + 税 |
| 発売元 | プランタン出版 |
| 発売日 | 2019年08月28日 |
『妖々恋桜 (ディアプラス・コミックス)』
| 作者 | 名原 しょうこ |
|---|---|
| 価格 | 737円 + 税 |
| 発売元 | 新書館 |
| 発売日 | 2022年03月01日 |
『芝と銀』
「そんなに舐められたら変な気分になる…」かつての因縁により、いがみ合うタヌキ山とキツネ山。そんな中でも幼なじみとしてこっそり交流を続けてきた、タヌキの芝瞳（しどう）とキツネの銀弥（かみね）だったが、タヌキが住む山に開発計画が持ち上がる。人間に化けて計画を頓挫させようと奮闘する芝瞳は、銀弥が人間の男に身体を売っていると知ってしまい…？タヌキ×キツネの異種姦ラブ！
| 作者 | 鯨田ヒロト |
|---|---|
| 価格 | 825円 + 税 |
| 発売元 | Jパブリッシング |
| 発売日 | 2022年10月25日 |
『カラスの嫁入り』
桜坂稲荷神社(さくらざかいなりじんじゃ)の跡取り、神楽坂理央(かぐらざかりおう）には
神使（しんし）である狐の宇迦様と話せるという特別な力がある。
代々神楽坂家は同じく特別な力をもつ烏城家（うじょうけ）との身体の結びつき（婚姻）によってその力を維持し、神社を繁栄させてきた。
しかしある日、理央の婚約者・百合（ゆり）がいなくなったという知らせが…！
そして「姉の代わりにしてください」と突然現れた百合の弟の凪（なぎ）に夜這いされてしまい?!
キュートなキツネや小姑のカラスも交えたドタバタお家騒動ラブストーリー！
| 作者 | 佐倉リコ |
|---|---|
| 価格 | 733円 + 税 |
| 発売元 | 東京漫画社 |
| 発売日 | 2019年06月21日 |
これらの作品なら、どんな人でも初BL小説や短編ファンタジーに触れる良いきっかけになると思います。絵がキレイなだけでなく、物語の中にそれぞれのカップルが辿る道のりや考え方、感情の動きが細かく描かれていて、それがまた楽しむポイントの一つになっています。今回紹介した5作品は、ちょっと独特な世界観や登場人物たちの魅力的な関係性が描かれているので、普段BLを読まない方でも十分に楽しめると思います。
和風ファンタジーの魅力として、日本の伝統文化や風景を駆使した世界観が挙げられます。和風ファンタジーは、現実離れした魔法や神々の力を持つ登場人物や、取り交ぜられた伝統的な要素と共に、現実とはかけ離れた独特な世界観を作り出します。しかし、そんな非現実的な世界でも描かれるのは、人間の愛情や友情、憎しみや嫉妬、絶望や希望といった感情です。ここから派生する数々のドラマや、思わぬ展開に思わず息を呑むことも少なくありません。
また、BLとは言えども、男女のラブストーリーと何ら変わらない、心温まるストーリーもあります。同性愛者や異性愛者に限らず、人間どうしの愛情は万国共通、全部同じと言っても過言ではないでしょう。そんな人間の普遍的な感情を描くBL作品は、一種の社会現象とも言えます。
こういった作品を読むことで、これからも皆さんの新たな世界観や価値観を広げてくれること間違いなしです。和風ファンタジーBLの世界に一度足を踏み入れてみてはいかがでしょうか？それでは皆さん、新たな文学の旅へ出発しましょう。次回も素晴らしい作品を紹介できるのを楽しみにしています。
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