作家ジョイスについて学べる本3選
まず1冊目は、若き日のジョイスの成長過程や作家としての覚醒を描いた伝記風の本です。爽やかな筆致はまるで青春小説を読んでいるかのよう。ジョイスの知られざる生涯が詳しく描かれています。
次にご紹介するのは彼の代表作にまつわる舞台背景や人物解説などが織り込まれた一冊。ジョイスの小説や詩を深く理解するための手引きとしてこれ以上ない一冊です。
最後に、ジョイスの思想や哲学が詰まった本です。彼の複雑な作品世界を、ちょっと珍しくて新鮮な視点から読み解いてみるのはいかがですか?ジョイスファンなら絶対に読んでおきたい本ですね。
『アイルランド紀行 ジョイスからU2まで』
北海道より少しだけ広い島国だが、魅力を表す言葉は果てを知らない。それがアイルランド。ケルト文明の地、スウィフト、ワイルド、イェイツ、ジョイス、ベケット、ヒーニーらによる世界文学の生地、ヴァン・モリソンやU2が歌い上げる音楽の島、「虐げられてへつらう者たち」、英国からの独立闘争の国ー。一木一草に至るまで言葉が刻まれているこの土地を、達意のエッセイと美味しい訳文でまるごと味わい尽くす。
| 作者 | 栩木伸明 |
|---|---|
| 価格 | 924円 + 税 |
| 発売元 | 中央公論新社 |
| 発売日 | 2012年09月 |
『ジョイスの挑戦』
◆1922年2月2日、ジョイス40歳の誕生日に『ユリシーズ』は出版された。最新研究を踏まえた7つの精選された論考により、世界文学の金字塔を気鋭の研究者が読み解く。植民地主義・文化・教育・世界大戦との関わりなど、ダブリンを舞台に新たな地平が開かれる。作品の構造・背景を知るための初心者向け27のコラムも充実。
◆ジョイスほどにダブリンを愛し、街路の隅々までを精細に書き遺した作家はいない。ヨーロッパの西の果ての国の都市での、人びとの日常と出来事のたった一日の記述。作者だけでなく、何人もの登場人物が、今も確かにそこにうごき存在している。《世界と世紀の創生》でもあるような「ふしぎな規模」の実験文学を読み解く。
【主な目次】まえがき(吉川信)/序にかえてーー『ユリシーズ』とアイルランド自由国の誕生(横内一雄)/ジョイス『ユリシーズ』--各挿話のあらすじと解釈のポイント(各章執筆者分担)/第一章 手紙を読む/読まないブルームを読むーー『ユリシーズ』の手引きとしての手紙(小林広直)/第二章 階級の授業ーー『ユリシーズ』第二挿話における植民地教育と社会的分断(田多良俊樹)/第三章 第四挿話と腎臓を食らう男(桃尾美佳)/第四章 『ユリシーズ』と動物の痛みーーレオポルド・ブルームの優しさについて(南谷奉良)/第五章 「セイレン」・喫煙(スモーキング)・誘惑(セダクション)(平繁佳織)/第六章 泥、肉、糞ーー戦時小説としての『ユリシーズ』(横内一雄)/第七章 パラドクシスト・スティーヴンのシェイクスピア論ーー重力、今、可能態の詩学(金井嘉彦)/附編 『ユリシーズ』を読むための二十七項(各章執筆者+コラム執筆者[戸田勉・新井智也・湯田かよこ岩下いずみ・河原真也・田中恵理・山田久美子])/フォトエッセイ[各章末]/あとがき(金井嘉彦)/執筆者紹介/索引
| 作者 | 金井嘉彦、吉川 信、横内一雄/新井 智也・岩下 いずみ・河原 真也・小林 広直・田多良 俊樹・田中 恵理・戸田 勉・平繁 佳織・ 南谷 奉良・桃尾 美佳・山田 久美子・湯田 かよこ |
|---|---|
| 価格 | 2999円 + 税 |
| 発売元 | 言叢社 |
| 発売日 | 2022年02月18日 |
『ジェイムズ・ジョイスの謎を解く』
20世紀最大の文学者の一人であるジョイスの代表作『ユリシーズ』。このとてつもなく巨大で重層的な作品に作者は無数の謎をしかけた。なかでもダブリンの安酒場で滔々と語る「俺」とは誰か、この作品中最大の謎に緻密な論証により世界で初めて決定的な解答を与え、さらなる謎を快刀乱麻に読み解いて、文学的スリルと興奮の世界へ誘う。
| 作者 | 柳瀬尚紀 |
|---|---|
| 価格 | 902円 + 税 |
| 発売元 | 岩波書店 |
| 発売日 | 2017年01月 |
以上、作家ジョイスについて学べる3冊の本をご紹介させていただきました。ジョイスは、その独特の文体や深遠な哲学、そして人間の心理を鋭く描き出す手腕で、世界的に認知されている作家の一人であり、その作品を理解すればするほど、その才能に驚かされます。
ある本は、彼の書く物語の難解さを解き明かす解説書として、ジョイスの本質をより深く理解するための指南役になってくれます。またある本は、ジョイスの生涯を描いたもので、彼の人間性や背景を知ることでその作品がより身近に感じられることでしょう。そしてもう一冊は、ジョイス批判に鋭く迫ったもので、彼の作品を一方的に美化するだけでなく、視野を広げ、批判的な視点ももたらす一冊となっています。
全て異なる角度からジョイスを捉えた本ですが、それぞれがジョイスの深遠な世界を解き明かす鍵となるでしょう。本を手に取ることで、ジョイスの世界観や思想、人間性を深く知るきっかけを得ることができます。
また、ジョイスは言葉遊びや言語の可能性を最大限に利用した作家としても知られています。多様な文体や比喩、象徴などを駆使した彼の表現は、読者の感性を刺激し、想像力をかき立てます。そのため、読書の際はただストーリーに没頭するだけでなく、彼の使用する言葉や文体にも注目しながら読むことをおすすめします。
ただ、彼の作品は読みやすいとは言えず、読むのに多少の努力や時間が必要かもしれません。しかし、その奥深さを理解したときに得られる喜びや果たしてもらえる大きな視野は、その労力を上回るものでしょう。
これらの本を読んで、ジョイスの世界を探求する一助となれば幸いです。どちらも素晴らしい一冊となっていますので、ぜひとも手に取ってみてくださいね。
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