冒険とロマンが止まらない 北方謙三の名作5選|男たちの熱量に浸る代表作
北方謙三の世界には、あなたを待ち受けている壮大な冒険と熱いロマンが溢れています。彼の作品群は、男たちの生き様を鮮やかに描き出し、読者の心に深く響くものばかり。探求心に溢れ、未知なる領域に挑む彼らの姿には、きっと誰しもが共感することでしょう。また、作品の背後に流れる歴史的真実性と詳細な描写は、まるでその場にいるかのような臨場感を与えてくれます。ハードボイルドな彼の世界観は一度味わうと病みつきになること間違いなし!冒険とロマンに満ちた北方氏の作品の数々、是非ともお手に取って感じてみてくださいね。
『逆光の女』
春。
風泰生は横浜の小さな酒場で雅子と出逢った。
我儘も言わない、大人しい女だった。
笑うと寂しそうな顔になる。
男は女を愛し、女も男を愛した。
そして、やがて別れた。
それから時が経ち、風のもとに刑事がやってきた。
雅子が殺されたと言う。
俺にはもう関係ないと言い聞かせるが、風の中から雅子の姿は消えなかった……。
男と女。
それぞれの情念に心が波打つ。
男の叙情と美学が静かに染み入る北方謙三伝説の一冊。
(解説・小椰治宜)
| 作者 | 北方 謙三 |
|---|---|
| 価格 | 902円 + 税 |
| 発売元 | 角川春樹事務所 |
| 発売日 | 2025年08月07日 |
『黄昏のために』
ハードボイルド小説から『三国志』、「大水滸」シリーズなど、その偉業は原稿用紙を重ねると3人分の背丈になる(本人談)という言わずもがなの巨匠・北方謙三さん。
昨年、超大作『チンギス紀』を完走されましたが、実は、歴史大長篇の傍らで「原稿用紙15枚ぴったり」の掌篇を書き継いでいました。
2017年の不定期連載開始から足掛け7年。
ついに一冊の本に結実しました。
タイトルは、『黄昏のために』。
***
画家である「私」は、今日も独り、絵を描いている。
モチーフは人形、薔薇、動物の頭骨、階段……
裸婦は描くが、風景画は描かない。
物は物らしく、あるべき姿を写し取る。
ふた月に一度アトリエに訪れる画商・吉野に絵を売り、腹が減ったら肉を焼いて食べる。
秋には山で枯れ葉を集め、色を採集する。
対象を見、手指を動かす。
自分がほんとうに描きたいものを見出すまでーー。
***
「誰もがいいと思うから、絵は売れるのだ。
しかし、ほんとうは誰にもわからない。
そんな絵が、描けないものか」
--「穴の底」より
***
“究極の絵”を追い求める一人の画家の“生”を、
一つひとつ選び抜いた言葉で彫琢した、魂の小説集です。
孤高の中年画家が抱える苦悶と愉悦が行間から匂い立つ、濃密な十八篇がここに。
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◆著者プロフィール
北方謙三(きたかた・けんぞう)
1947年佐賀県唐津市生まれ。中央大学法学部卒業。81年『弔鐘はるかなり』で単行本デビュー。83年『眠りなき夜』で第4回吉川英治文学新人賞、85年『渇きの街』で第38回日本推理作家協会賞長編部門、91年『破軍の星』で第4回柴田錬三郎賞、2004年『楊家将』で第38回吉川英治文学賞、05年『水滸伝』(全19巻)で第9回司馬遼 太郎賞、07年『独り群せず』で第1回舟橋聖一文学賞、10年に第13回日本ミステリー文学大賞、11年『楊令伝』(全15巻)で第65回毎日出版文化賞特別賞を受賞。13年に紫綬褒章を受章。16年「大水滸伝」シリーズ(全51巻)で第64回菊池寛賞を受賞。20年に旭日小綬章を受章。24年『チンギス紀』(全17巻)で第65回毎日芸術賞を受賞。『三国志』(全13巻)、『史記 武帝紀』(全7巻)ほか、著書多数。
| 作者 | 北方 謙三 |
|---|---|
| 価格 | 1870円 + 税 |
| 発売元 | 文藝春秋 |
| 発売日 | 2024年06月10日 |
『陽炎の旗 続・武王の門』
南北合一前夜、男たちの宿運が火花を散らす!
ロマンあふれるもう一つの北方太平記
いまや並ぶ者なき力を手にした三代将軍・義満。しかし、海からやってきたある男の出現で、風雲急を告げる。それは、九州に大きな旗を打ち立てた征西将軍宮の血を継ぐ水師。さらに世を忍び剣で生きる足利直冬の一子が絡んだところから、三つ巴の宿運が時代のうねりを巻き起こすことに……『武王の門』次世代による南北朝統一をめぐる壮大なドラマ。
| 作者 | 北方謙三 |
|---|---|
| 価格 | 902円 + 税 |
| 発売元 | 中央公論新社 |
| 発売日 | 2024年03月19日 |
『二人だけの勲章』
雨の夜。
伸也はバー「シンシナチ」で店番をしていた。
看板間際にその男はやってきた。
マスターの辻本を訪ねてきたという。
翌日、伸也は見知らぬ男に、昨晩大杉という男がやってきたかと問い詰められた。
一方、北友会の組員も必死に大杉の行方を追っていた。
そんな時、伸也は辻本の女である恵子に、大杉に渡してほしいものがあると頼まれる……。
一人の男が街に還り、止まっていた時が動き出す。
ゆずれないものを心に抱える男の生を、陰影溢れる筆致で謳い上げた、ハードボイルドの極致。
(解説・小柳治宣)
| 作者 | 北方 謙三 |
|---|---|
| 価格 | 880円 + 税 |
| 発売元 | 角川春樹事務所 |
| 発売日 | 2025年07月15日 |
『東風に誘われ』
「おい、小僧。いや、君。これから散歩に出るぞ。一緒に歩こうか」。『週刊新潮』の人気連載が生まれ変り、全4巻の「完全版」となって堂々書籍化。かつて「小僧」と呼んだ全ての同朋に向け、等身大の北方謙三が、人生の歓びと切なさを綴り倒す。第1巻には、伝説の中編小説「ブルースがあたしを抱いた」を収録。
| 作者 | 北方 謙三 |
|---|---|
| 価格 | 3080円 + 税 |
| 発売元 | 岩波書店 |
| 発売日 | 2023年01月23日 |
全ての作品を通して感じられることは、北方謙三の描く男たちの生き様が、リアリティと共に圧倒的なエネルギーを感じさせることです。冷静な視点で描かれる彼らの人生は、時に厳しくもありますが、そこには常に熱量と生命力がふんだんに描かれています。
また、彼が描く冒険の舞台となる独特の場面設定も、読者を惹きつけます。ありそうであらざる世界、時代背景、そのなかで繰り広げられる男たちの生き様。そのどれもが彼の作品の魅力の一つと言えるでしょう。物語を通して描かれる生きることの美しさや価値、人間の本質に迫る深くて重たいテーマは、読み手に多くの感情を揺さぶります。
全ての作品を一通り読むと、時として苛烈な現実を描きつつも、彼のペンから描きだされる男たちの魂の熱量が脳裏に焼き付きます。それはまるで、荒野を駆け抜ける男たちの姿が目の前にあるような錯覚さえ覚える程です。
「北方謙三の世界」への入り口は、どれもプレ読みのために厳選された5冊の中にあると言っても過言ではありません。だからこそ、是非一冊でも手に取ってみてください。そして彼の作品に共通する、“男たちの熱量”に触れることで、あなた自身の心も揺さぶられ、熱くなるはずです。
これらの作品は、北方謙三の豊かな想像力と、鋭い洞察力が生み出す冒険の世界であり、リアリティ溢れる人間ドラマの世界です。それぞれの物語に耳を傾け、心を開けば、きっと新しい何かが見えてくることでしょう。彼の創造した世界が、あなたにとって新たな冒険への道標となることを願っています。
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