平成とはどんな時代だったのか？ 平成を読み解く本５選
平成時代を忘れてはいけませんよね。あの時代を感じられるおすすめの本を5つピックアップしてみました。一つ目は息をのむようなスリラー。平成の社会問題を背景に、誰もが共感できる人間ドラマを描いています。二つ目はジュブナイル小説。成長と友情の目覚めを描き、平成の若者たちのリアルが詰まっています。三つ目はエッセイ。著者自身の体験から平成の日本文化や生活を優しく綴った一冊です。四つ目は注目のマンガ。賑やかな平成の時代を個性的なキャラクター達とともに鮮やかに描き出しています。最後の一冊はノンフィクション。平成を支えた未知なる英雄たちの勇姿を記録に残した力作です。どれも平成の香りがふんわりと漂ってきますよ。ぜひ手に取ってみてくださいね。
『平成史―昨日の世界のすべて (文春e-book)』
| 作者 | 與那覇 潤 |
|---|---|
| 価格 | 2000円 + 税 |
| 発売元 | 文藝春秋 |
| 発売日 | 2021年08月06日 |
『平成史講義』
平成の三〇年間は、グローバリゼーションの進展の中で、戦後に形成された日本的システムが崩壊していく時代だった。政治、経済、雇用、教育、メディア、防衛ー。昭和の時代にはうまく回っていたものがすべて機能不全に陥り、そこから立ち直ろうとする挑戦の失敗と挫折の繰り返しが、平成史を特徴づけている。「平成」という時代を過去に葬り去ることなく、失敗の歴史を総括し、未来への指針を示すために。各分野の第一人者が一〇のテーマで見通す、最もリアルな平成史。
| 作者 | 吉見 俊哉 |
|---|---|
| 価格 | 990円 + 税 |
| 発売元 | 筑摩書房 |
| 発売日 | 2019年02月05日 |
『平成ネット史 永遠のベータ版』
日本のインターネット史を総復習。愛とカオスのインターネット史。
| 作者 | NHK『平成ネット史(仮)』取材班 |
|---|---|
| 価格 | 1870円 + 税 |
| 発売元 | 幻冬舎 |
| 発売日 | 2021年04月21日 |
『角川まんが学習シリーズ 日本の歴史 16 多様化する社会 平成時代〜令和』
第16巻は2022年の出来事まで収録した、どこよりも最新の内容!
コロナ禍や東京五輪はもちろん、岸田内閣の成立や安倍元首相銃撃事件までまんがで描いています。
2010年代の日本は、東日本大震災など多くの災害に見舞われました。国際環境も中国の台頭や北朝鮮の核・ミサイル開発によって厳しさを増します。少子高齢化と人口減少にも歯止めがかかりません。自民党政権は意欲的な外交を展開、アベノミクスで経済を刺激します。外国人の雇用を増やし、女性の活用にも力を入れました。しかし、感染症拡大や複雑や世界情勢への対応という新たな試練に直面します。
【カバーイラスト・まんが／柳沼行】
第1章 東日本大震災と復興への道
第2章 安倍内閣の経済と外交
第3章 多様性ある社会を目ざして
第4章 感染症拡大と日本の行方
| 作者 | 五百旗頭 薫 |
|---|---|
| 価格 | 957円 + 税 |
| 発売元 | KADOKAWA |
| 発売日 | 2022年10月13日 |
『池上彰の世界から見る平成史』
| 作者 | 池上,彰,1950- |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | KADOKAWA |
| 発売日 | 2018年02月 |
平成という時代は、バブルの崩壊という経済的な困難から始まり、情報化社会の発展、デジタル技術の進歩、災害と向き合うことの大切さなど、いろいろな問題や出来事が同時に進行した貴重な30年でした。今どきの若者にとってはかなり昔の話になるかもしれませんが、それでもこの時代を知ることで、今日の社会がどう成り立っているのかがより深く理解できるでしょう。
本日ご紹介した5作品は、すべて平成という時代の様々な側面を捉えています。個々の作品が描くテーマは異なりますが、それぞれが平成という一つの時代を切り取ったユニークな視点を提供してくれます。それぞれの作品を読み進めるうちに、平成の雰囲気や社会状況、人々の心情が浮かび上がってくるはずです。
平成時代を振り返るだけではなく、これまでの時間を足がかりにして今を生きるためのヒントを見つけるためにも、是非とも、これらの作品を手に取ってみてください。もしかしたら、あなた自身の中にある平成の記憶が蘇るかもしれません。または、これからの時代を生きる上での新たな視点や考え方のヒントになるかもしれません。
平成という時代を切り開いた多くの人々の喜びや苦しみ、成功や失敗、それらが生み出した現代の日本、その全てがこれらの作品の中に詰まっています。ひとつひとつ、その頁をめくりながら、自分なりに感じる平成の風景を見つけてみてください。
育ちの違う読者一人一人が感じる「平成」という時代の色合いはきっと違うでしょう。だからこそ、自分だけの平成の物語を紡ぎ出すため、そして新たな時代に向けて前に進むための力を得るためにも、飽きることなく読書を楽しんでいただけたらと思います。では、次回もお楽しみに。
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