循環経済(サーキュラーエコノミー)を学ぶ本 おすすめ6選

循環経済について学べる本の中からここでは6冊をピックアップしてご紹介します。経済と環境のバランスを考えるエッセンスを凝縮した作品から、個々の事例を紐解くリアルな視点までバリエーション豊かに取り揃えました。特に今後のビジネスチャンスや社会貢献につながるアイデアを得たい方には、また新しい視点で世の中を見えるようになりたい方には、その先頭をきる経済学者やビジネスマン達の洞察力に触れることで、刺激的な気づきを得られるでしょう。
『循環経済入門 : 廃棄物から考える新しい経済』

作者 | 笹尾,俊明,1973- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 岩波書店 |
発売日 | 2023年09月 |
『サーキュラーエコノミー 循環経済がビジネスを変える』

サステナブルな社会の形成に関して欠かせない理念であるサーキュラーエコノミーの全貌を紹介。日本はこれからいかに対応するのか。
サーキュラーエコノミーが経済の仕組みを変える! 資源の有効活用と競争力強化、雇用確保を結びつけ、市場競争の座標軸を変えようとする試み。ものづくりを含む価値提供のやりかたを変えようとする試み。欧州で先行するサーキュラーエコノミーを「サーキュラーエコノミーに向けたEU行動計画」を中心に解説する。
ご挨拶
序章 サーキュラーエコノミーが目指すもの[梅田 靖]
第1章 サーキュラーエコノミーとはなにか[赤穂啓子]
1 欧州の政策
2 欧州がCEに取り組む背景
3 CEに取り組む欧州企業
4 EUにおけるCE政策の進捗
5 「循環経済行動計画」
6 EU加盟国のCEへの取り組み
7 まとめ
補足 EU「サーキュラーエコノミーパッケージ」の内容
EUの新たな循環経済行動計画(Circular Economy Action Plan)
第2章 サーキュラーエコノミーは、いまどうなっているのかーー欧州の事例を中心に[喜多川和典・梅田 靖]
1 全体動向
2 標準化動向
3 プラスチックを巡る動向
4 欧州調査報告
第3章 サーキュラーエコノミーはデジタル戦略の重要な差別化要因[廣瀬弥生]
1 デジタルビジネスにおける環境変化
2 デジタルプラットフォーム戦略が国際標準化の覇権を握る鍵に
3 欧州企業のプラットフォーム戦略:CE×デジタル
4 プラットフォーム戦略がもたらす顧客接点強化
5 日本にとってのリスク
6 提言
7 さいごに:日本型コミュニケーションの重要性
第4章 「ものづくり」視点からのサーキュラーエコノミー[梅田 靖]
1 ものづくりへのCEの影響
2 ものづくりの今後の姿
3 CEを実現するための技術
4 まとめ
第5章 日本企業とサーキュラーエコノミー[赤穂啓子]
1 「100年後を見据えた車作り」 本田技研工業株式会社
2 「お客様のライフサイクルに最適な価値を提供」 パナソニックETソリューションズ株式会社
3 「2030年の社会見据えCEに取り組む」 株式会社三菱ケミカルホールディングス
4 「素材の分別へ、設計と意識を改革」 大阪製鐵株式会社
5 「日本のメジャーリサイクラーを目指して」 大栄環境ホールディングス株式会社
6 「自動車 解体から利用へ」 株式会社永田プロダクツ
終章 今後予想される変化[梅田 靖]
用語解説
作者 | 梅田 靖/21世紀政策研究所 |
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価格 | 2200円 + 税 |
発売元 | 勁草書房 |
発売日 | 2021年01月22日 |
『循環経済 理論分析と応用』

経済活動を、物質の生産→消費→再利用→再資源化を経た廃棄という一方通行で捉えることは出来ない。「循環経済(circular economy)」では、廃棄後を見据えた生産と消費、そして廃棄物を含んだ新たな生産という一つのサイクルを考える。本書は、循環経済の現実を説明しうる理論的枠組みを構築し実際の環境政策への応用を示す。
序章
1 問題の所在
2 無料処分の仮定と無料財の原則
3 廃棄と資源の循環利用に関わる問題の核心
4 本書の構成
第1章 基礎的分析方法の説明
1 はじめに
2 初歩的な多部門経済モデル
3 無料処分の仮定および無料財の原則が適用できない場合
4 技術選択
5 生産プロセスの劣等性
6 単一生産モデルにおける実現可能性の仮定の意味
7 おわりに
第2章 生産活動から排出される残余物の分析
1 はじめに
2 モデルの基本設定
3 モデルの分析と均衡の性質
4 より一般的でかつ現実的なモデル
5 諸命題の証明のための数学付録
6 おわりに
第3章 消費活動から排出される残余物の分析
1 はじめに
2 モデルの基本設定
3 モデルの拡張
4 命題3. 4の証明のための数学付録
5 おわりに
第4章 リサイクルと再生資源の劣化問題
1 はじめに
2 基本モデルと諸仮定の説明
3 数理モデルの分析と主要な結論
4 長期競争均衡の行列・ベクトルによる定式化と双対問題
5 諸命題の証明のための数学付録
6 おわりに
第5章 使用済み製品・廃棄物の分別とリサイクル
1 はじめに
2 基本モデルと諸仮定の説明
3 数理モデルの分析と主要な結論
4 長期競争均衡の行列・ベクトルによる定式化と双対問題
5 諸命題の証明のための数学付録
6 おわりに
第6章 家庭系の廃棄物処理に対する上流側の政策の効果(I)
1 はじめに
2 モデルの概要の説明
3 主要な結論
4 モデルの拡張の可能性
5 諸命題の証明のための数学付録
6 おわりに
第7章 家庭系の廃棄物処理に対する上流側の政策の効果(II)
1 はじめに
2 基本モデルと諸仮定
3 生産物連鎖の上流での政策
4 諸命題の証明のための数学付録
5 おわりに
第8章 生産者と廃棄物処理業者の相互作用的活動ーー市場の境界外部の影響も含めて
1 はじめに
2 基本モデルと諸仮定の説明
3 長期競争均衡における数量体系と価格体系の定式化
4 主要な結論
5 持続可能均衡の政策的含意
6 諸命題の証明のための数学付録
7 おわりに
第9章 使用済み製品の所有権と環境配慮設計
1 はじめに
2 基本モデルと諸仮定の説明
3 排出係数が一定の場合の長期競争均衡
4 排出係数が可変的な場合の長期競争均衡
5 諸命題の証明のための数学付録
6 おわりに
終章
1 はじめに
2 生産物連鎖の上流政策と同値性命題
3 いくつかの制約の緩和
4 今後の課題
あとがき
参考文献
索引
作者 | 細田 衛士 |
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価格 | 12100円 + 税 |
発売元 | 岩波書店 |
発売日 | 2022年06月14日 |
『サーキュラー・エコノミー : 企業がやるべきSDGs実践の書』

作者 | 中石,和良 |
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価格 | 不明 |
発売元 | ポプラ社 |
発売日 | 2020年08月 |
『新装版 サーキュラー・エコノミー デジタル時代の成長戦略』

生産・消費型からサーキュラー型へビジネスモデルを転換・構築し、成功している企業を
5つのモデルに分類し、豊富な事例とともに紹介する啓蒙書。
2016年11月刊行『サーキュラー・エコノミー』の判型をA5に変え、総ページ数を大幅に減らし、
読みやすくして再登場。
新興国経済の発展につれて、世界的にエネルギーや原材料の需要は高まり、その不足も懸念される。
資源環境の激変に対応するには、従来型の資源を取る→製品を作って使う→捨てるという使い捨ての
ビジネスモデルとの決別は不可避となる。
21世紀において競争力を高めるには、「使い捨て」から「使い続ける」サーキュラー(循環)型へと
ビジネスモデルそのものを転換しなければ生き残れない。
日本社会にはリサイクルの伝統はあるが、資源の循環により新規ビジネスを生み出すという成長戦略を
描く企業はまだ少ない。補論として提示される「日本企業への成長戦略」も合わせて読むことで新規事業の
立案への示唆に富む1冊。
第1部 サーキュラー・エコノミーの時代
第1章 終焉の時
第2章 サーキュラー・エコノミーのルーツ
第3章 サーキュラー・エコノミーモデルで優位に立つ
第2部 サーキュラー・エコノミーの5つのビジネスモデル
第4章 サーキュラー型のサプライチェーン 始まりの始まり
第5章 回収とリサイクル 「無駄」の歴史を塗り替える
第6章 「製品寿命の延長」に基づくビジネスモデル
高い耐久性を備えた製品
第7章 シェアリング・プラットフォーム型のビジネスモデル
遊休資産の活用
第8章 「サービスとしての製品」に基づくビジネスモデル
製品の所有ではなくパフォーマンスの追求へ
第3部 サーキュラー・エコノミーの競争優位性「サーキュラー・アドバンテージ」を獲得する
第9章 サーキュラー・エコノミーのビジネスモデル
評価、イネイブラー、エコシステム
第10章 サーキュラー・アドバンテージにおけるテクノロジーとデジタルの最先端
時代を動かす10のテクノロジー
第11章 サーキュラー・エコノミーによる価値向上に必要な5つの機能
第12章 政策がサーキュラー・エコノミーにもたらす影響力
第4部 初めの一歩
第13章 競争優位性の確保 スタートに向かって
第5部 日本企業とサーキュラー・アドバンテージ
第14章 日本企業にとっての新しい成長戦略論
作者 | ピーター・レイシー/ヤコブ・ルトクヴィスト/アクセンチュア・ストラテジー/牧岡 宏/石川 雅崇 |
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価格 | 2750円 + 税 |
発売元 | 日本経済新聞出版社 |
発売日 | 2019年10月04日 |
『サーキュラー・エコノミー・ハンドブック 競争優位を実現する (日本経済新聞出版)』

作者 | ピーター・レイシー/ジェシカ・ロング/ウェズレイ・スピンドラー/アクセンチュア/海老原城一 |
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価格 | 3300円 + 税 |
発売元 | 日経BP |
発売日 | 2020年09月25日 |
それぞれが持っているメッセージは、現代社会が抱えている問題点や、それを解決するための新しい視点を提示してくれるものばかりです。また、そうした問題意識をもちながらも、新しい価値観を形成する上での一助となるだけでなく、一人一人が自身でできる具体的なアクションや、これからの生活スタイルのヒントを教えてくれる作品もありました。
それぞれが描き出す循環経済のビジョンは、長期的な視点から私たちの行動を見つめ直させ、社会全体が持続可能になることの大切さを感じさせます。個々の行動が持つ小さな変化が、全体として大きな動きを生む「循環」を再認識させる作品達でした。
私たちが豊かな未来をつくるためには、新しい経済の形に対する理解が必要だと思います。その一助となるべく、これらの作品を読み進めてみてください。自らの生活や働き方、価値観が少しでも変わるかもしれませんよ。
あまり難しく考えずに、まずは一冊手にとってみて、その世界観に触れてみてはいかがでしょうか?きっと、新しい視野が広がりますよ。そして、自分自身の行動がこれからの世界を変えていく力になると信じて、一緒に新しい未来を作っていきましょう。さあ、新たな気づきとともに、次のページを開いてみましょう。
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