名探偵 耕子は憂鬱 シリーズ
なんとも魅力的な天才少女探偵が登場するこの作品、彼女の名前は耕子。だけど、ちょっぴり憂鬱なんです。だって、彼女はただ事件が起こらないことを願っているのに、どうしても彼女の頭脳明晰さが災いし、事件は次々と襲いかかってきます。なのに意外にも耕子は淡々と、しかし確実に事件を解決していく。その姿はまるでクールなヒロインのよう！しかし彼女の心情はいつも憂鬱で、そこがまた彼女の魅力となって読者を引きつけます。躍動感溢れるストーリー展開と緻密な事件解明、さらには主人公耕子の魅力が詰まった一作です。ぜひ読んでみてはいかがでしょうか。
『名探偵 耕子は憂鬱 1』
昭和中期、日本には難事件を3つ解決した者だけに探偵のお免状を与える、という法があったーー。
探偵見習の少女・耕子は、東京の下宿・春秋館に暮らす名家の子息・犬上くんに宛てられた殺人予告の犯人を突き止めてほしい、という依頼を受ける。
下宿人の世話をする「賄い人」として春秋館に潜入し、捜査することになった耕子。
しかし、料理は苦手、推理も苦手な耕子はてんてこ舞い!
しかも、そこに住む4人の下宿人は、とんでもないくせ者ぞろいで…!?
「神様はじめました」の鈴木ジュリエッタが贈る、新感覚の共同生活×推理×ラブコメディ!
2021年2月刊
| 作者 | 鈴木 ジュリエッタ |
|---|---|
| 価格 | 495円 + 税 |
| 発売元 | 白泉社 |
| 発売日 | 2021年02月19日 |
『名探偵 耕子は憂鬱 2』
春秋館を訪れた元住人、志水くんから、3年前に起きた事件の詳細を聞いた耕子。
なんと犬上くんたち4人がかつてこの春秋館で殺人を犯していて、しかもその被害者こそがたびたび届く犯行予告の送り主・本迅だと言うが…!?
耕子は3年前の事件の真相、そして「本迅」の正体を突き止められるのか…!?
過去最高の大事件に、キュン(と血が)たっぷりの銀座デート編も収録の第2巻!
2021年6月刊
| 作者 | 鈴木 ジュリエッタ |
|---|---|
| 価格 | 495円 + 税 |
| 発売元 | 白泉社 |
| 発売日 | 2021年06月18日 |
『名探偵 耕子は憂鬱 3』
ついに一つ目の難事件を解決した耕子!
すっかり有名人になったが、そこに自分の持つ「ある謎」を解いてほしいと言う男が現れる。
一見、人畜無害なその男に隠された謎とは…?
さらに、犬上くんの実家で大事件が勃発!
事件を解くカギは、なんと「耕子が犬上家の男子と結婚する」ことで…!?
事件も恋もめくるめく。波乱の第3巻!
2021年10月刊
| 作者 | 鈴木 ジュリエッタ |
|---|---|
| 価格 | 495円 + 税 |
| 発売元 | 白泉社 |
| 発売日 | 2021年10月20日 |
『名探偵 耕子は憂鬱 4』
犬上佐平翁がのこした「耕子と結婚した者に遺産を相続する」という遺言状を機に、なぜか相続争いに巻き込まれた耕子。
犬上くんのいとこ2人に求婚されて困惑する耕子だが、事件は突然に忍び寄るーー。
最初に佑武が斃れ、その次は…。
果して犯人の目的とは!?
そして、耕子がとった選択とは…?
恋と血の犬上家事件、解決編!
2022年2月刊
| 作者 | 鈴木 ジュリエッタ |
|---|---|
| 価格 | 495円 + 税 |
| 発売元 | 白泉社 |
| 発売日 | 2022年02月18日 |
あなたが今度手に取るべき一冊は、私が自信を持って推薦するこちらの作品。人間の心理と犯罪の謎を巧みに描く、ミステリーの世界を堪能できます。物語は緊張感を盛り上げる一方で、主人公の軽妙なトークとユーモラスな描写で、読み手を和ませてくれるバランスの良さが魅力です。
登場人物たちもまた、一筋縄ではいかない魅力的なキャラクターばかり。彼らの人間性、独特な個性がストーリーの展開に深みを加え、感情の移ろいや人間関係の変化が引き立っています。また、その中で進行する事件の数々が、読者に思考の余地と楽しみを提供してくれます。
でも一番の魅力は、主人公の個性とその思考法です。その独特の視点と洞察力、そして普遍的な憂鬱感が、物語全体を覆う雰囲気を作り出しています。そして彼が示す解答は、決して明快なものではなく、読者自身にも考える余地を残す余白があるのが大きな特徴です。
その絶妙なバランスと、独特のキャラクター達が織りなす物語の面白さは、純粋に楽しむだけでなく、自己の内省や人間の心理の理解にも繋がります。人間の深層心理を掘り下げた作品を楽しんでみたいという方や、思考を刺激する読み物を求めている方にとって、これ以上ない一冊です。
最後に、少しでも興味が湧いたら、ぜひこの作品を手に取ってみてください。澱んだ日常を少しでも明るく、そして少しユーモラスにすることでしょう。そんな一冊を読んだ後の、あなた自身の思考の余白が広がることを、私は心から願っています。
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