校則について考える本 おすすめ6選 問題点など

皆さん、こんにちは。今回は校則について考えてみませんか?それを鮮明に描いた6つのおすすめの作品をご紹介します。そもそも、必要性や合理性を問う厳格な校則、生徒たちの抗議や反骨心を煽る中での学校生活。それを題材にした一作目は、生徒たちの側だけでなく、教員側の視点も描き出し、物語が進むにつれて様々な視点で校則を考えるきっかけになります。それに対比するように、第二作目では校則が生徒たちの自由や個性を束縛する恐ろしさを描き出す社会派ストーリー。更に、第三作目では、校則を守るための闘争や友情を描いた青春ストーリー。どの作品も校則の存在を考察し、問題点を浮き彫りにします。
『校則と主権者教育 : 続・校則を考える』

作者 | 大津尚志 |
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価格 | 不明 |
発売元 | 晃洋書房 |
発売日 |
『校則を考える 歴史・現状・国際比較』

校則の起源と現状をたどる
どのような歴史を経て、「校則」と呼ばれるものができあがったのか。私たちのまわりに当たり前にある(あった)ルールの起源をたどり、その生成過程を問題とする。近年の実態調査、校則裁判の判例動向、国際比較による事例にも目を向け、「校則」を多角的な視点から検討の対象とする。
作者 | 大津 尚志 |
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価格 | 1760円 + 税 |
発売元 | 晃洋書房 |
発売日 | 2021年07月21日 |
『だれが校則を決めるのか 民主主義と学校』

「地毛証明書」への疑問、制服のジェンダーレス化要望……いまだに残る理不尽なルールをはじめ、校則のあり方が問われている。それをだれが、どのように見直し、決めていくのが望ましいのか。生徒・教師・保護者・市民……人々の校則との関わりの実際と構造、そして民主主義的な場である学校のルール形成の可能性を探る。
はじめに………内田 良
第1部|学校と校則
第1章 教師の目線、生徒の目線ーー校則緩和で風紀は乱れるのか、生徒指導は増えるのかーー………内田 良
1 制服のゆらぎ
2 中等教育における制服の普及状況
3 制服を取りやめて、学校の秩序は乱れるか
4 制服の自由化で生徒指導の時間は増えるのか
5 コロナ禍からの学び
第2章 子どもの自治と校則ーー全生研の管理主義教育批判と集団づくり構想ーー………松田洋介
1 繰り返される管理主義教育批判とその困難
2 全生研の集団づくりの指導構想
3 校則問題をどう捉えたか
4 子どもと学校の関係変容と校則問題
5 子どもの自治的世界を拡げるために
第3章 校則を決定・運用する教師たちーー何がどのように語られているのかーー………鈴木雅博
1 校則を決める教師たち
2 教師はどのように校則を「見直さない」のか
3 生活指導は校則に基づいて行われているのか
4 校則への異論表明は可能か
5 校則問題の枠組みを転換する
第4章 学校という「公共圏」と校則見直しーー「皆が幸せになるルールをつくる」マネジメント職のリーダーシップーー………末冨 芳
1 問題設定
2 学校教育活動の中での校則見直し
3 二〇二〇年度における校則見直し(ルールメイキング)の概要
4 校則見直しを支えるマネジメント職のリーダーシップ
5 包摂的な校則見直しーー「内側の公共圏」「外側の公共圏」での意見尊重
6 生徒の成長、学校の成長を支える校則見直し
第2部 社会と校則
第5章 制服・指定品類の経済的負担と子どもの権利………福嶋尚子
1 校則を遵守するための経済的負担
2 なぜ制服などの経済的負担を問題にするのか
3 制服類の経済的側面をめぐるいくつかの言説の検討
4 制服・指定品類の経済的負担のこれから
第6章 外見校則とルッキズム………西倉実季
1 外見校則をめぐる現状
2 ルッキズムとは何か
3 外見校則に潜むルッキズム
4 包括的セクシュアリティ教育との接続
第7章 自由と相互尊重のルールーー校則の国際比較ーー………大津尚志
1 はじめに
2 アメリカにおける生徒規則(校則)
3 フランスにおける校則
4 まとめにかえて
第8章 校則をめぐる闘争のゆくえ………山本宏樹
1 現状
2 分析
3 提案
4 総括
おわりに………山本宏樹
作者 | 内田 良/山本 宏樹 |
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価格 | 2530円 + 税 |
発売元 | 岩波書店 |
発売日 | 2022年12月16日 |
『校則改革 : 理不尽な生徒指導に苦しむ教師たちの挑戦』

作者 | 河﨑,仁志 斉藤,ひでみ,1979- 内田,良 |
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価格 | 不明 |
発売元 | 東洋館出版社 |
発売日 | 2021年12月 |
『ブラック校則 : 理不尽な苦しみの現実』

作者 | 荻上,チキ 内田,良 |
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価格 | 不明 |
発売元 | 東洋館出版社 |
発売日 | 2018年07月 |
『校則が変わる、生徒が変わる、学校が変わる : みんなのルールメイキングプロジェクト』

作者 | 苫野,一徳 古田,雄一,1987- カタリバ |
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価格 | 不明 |
発売元 | 学事出版 |
発売日 | 2022年10月 |
それでは、今回ご紹介した「校則について考える」本6選、皆さんいかがでしたか?それぞれが持っている、突っ込んだ問題点や、個々の主人公たちの立ち回りに大きな違いがあると思います。学生の頃、私たちは校則に対してどのような感想を抱き、どのような行動をとっていたでしょうか。今回の本を読むことで、皆さん自身の過去や現在についても振り返る機会になったら嬉しいです。
また、今回6冊の本だけではなく、このテーマで書かれた他の作品も探してみてください。これらの本を読むことで、自分自身が学校や社会の決まりごと、そこから生じる問題に対してどう向き合っていくのか、またどうあるべきなのかについて考える手がかりになればと思います。そして、それが皆さんの中で新たな問いや行動へと繋がっていくことでしょう。
どの作品も耐え忍ぶことや勇気を振り絞り、声を上げることの大切さを教えてくれます。そしてそれらの行動が周りの人々を巻き込み、社会に大きな変化をもたらす起爆剤となることを示しています。
それぞれの作品にどんなメッセージが込められているのか、どの作品が自分の胸に響くのか、じっくりと選んで読んでいただければと思います。また企画としては、読書会を開き、みんなで意見を出し合うのも面白いと思います。作品を通して皆さんが新たな視点を持ち、人生に彩りを添えられますよう願っています。
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