校則について考える本 おすすめ6選 問題点など
皆さん、こんにちは。今回は校則について考えてみませんか?それを鮮明に描いた6つのおすすめの作品をご紹介します。そもそも、必要性や合理性を問う厳格な校則、生徒たちの抗議や反骨心を煽る中での学校生活。それを題材にした一作目は、生徒たちの側だけでなく、教員側の視点も描き出し、物語が進むにつれて様々な視点で校則を考えるきっかけになります。それに対比するように、第二作目では校則が生徒たちの自由や個性を束縛する恐ろしさを描き出す社会派ストーリー。更に、第三作目では、校則を守るための闘争や友情を描いた青春ストーリー。どの作品も校則の存在を考察し、問題点を浮き彫りにします。
『校則と主権者教育 続・校則を考える』
その校則、時代に合っていますか?
学校のルールとして存在してきた「校則」。当初は、学校で生徒が持つべき心構えを示すもの、風紀を守るためのものとしてあった。それが、いつの間にか生徒の自由度を制限するもの、そして生徒管理の手段として変貌してきた。本書では、欧米の校則のあり方と比較をもしながら、校則の在り方を多角的に検討する。
第1章 校則と主権者教育 歴史・戦前期
1 明治維新後の学校における生徒心得
2 教育勅語制定後の生徒心得
3 大正期の「新教育」の動きと「自治」
4 昭和期の生徒心得
補論 戦前期の女子教育における生徒心得
1 女子教育における生徒心得
2 キリスト教系私立学校における生徒心得
第2章 校則と主権者教育 歴史・戦後期
1 戦後民主化期の生徒心得
2 生徒自治会から生徒会へ
3 高校紛争と生徒心得
4 校則と「管理教育」、校則の「見直し」
5 近年の校則問題
第3章 大阪府内公立中学校の校則
はじめに
1 大阪府内公立中学校校則の内容について
2 2021年の中学校校則の特徴について
まとめにかえて
第4章 熊本市立中学校における「校則見直し」動向
はじめに
1 熊本市の「校則見直し」の動向
2 熊本市の中学校「校則の見直し」の実態
まとめにかえて
第5章 北海道内公立高校の校則
はじめに
1 「校則見直し」の北海道内における動向
2 北海道内公立高校の校則の内容分析(地域性を含めて)
まとめにかえて
第6章 校則に関する最近の判例
1 大阪府内公立高校黒染事件について
2 東京都私立高校男女交際事件について
まとめにかえて
第7章 イギリス(イングランド)の校則
1 イギリスの校則に関する法制度
2 イギリスの校則の例
3 イギリスの校則の特徴
まとめにかえて
第8章 アメリカ・フランスの校則
はじめに
1 アメリカにおける生徒規則(校則)
2 フランスにおける校則
まとめにかえて
コラム ドイツの校則とその内容の特徴
| 作者 | 大津 尚志 |
|---|---|
| 価格 | 2420円 + 税 |
| 発売元 | 晃洋書房 |
| 発売日 | 2024年09月10日 |
『校則を考える 歴史・現状・国際比較』
校則の起源と現状をたどる
どのような歴史を経て、「校則」と呼ばれるものができあがったのか。私たちのまわりに当たり前にある(あった)ルールの起源をたどり、その生成過程を問題とする。近年の実態調査、校則裁判の判例動向、国際比較による事例にも目を向け、「校則」を多角的な視点から検討の対象とする。
| 作者 | 大津 尚志 |
|---|---|
| 価格 | 1760円 + 税 |
| 発売元 | 晃洋書房 |
| 発売日 | 2021年07月21日 |
『だれが校則を決めるのか : 民主主義と学校』
| 作者 | 内田,良 山本,宏樹 |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 岩波書店 |
| 発売日 | 2022年12月 |
『校則改革 理不尽な生徒指導に苦しむ教師たちの挑戦』
生徒に“理不尽校則”を
「押し付けるのはもうできない」
中学校・高校教師の「校則改正」の実践を紹介
全国的に地毛矯正や下着の色の検査、髪型の厳格な規定など生徒の人権を脅かす校則が是正され始めてきています。明らかに人権侵害が指摘される項目以外にも
・寒暖の変化が激しい年なのに冬服の解禁日が決められている
・男子はスラックス、女子はスカート
など、教師や生徒の大体が問題視していなくても、ある生徒に対しては非情なまでに嫌悪感を与える校則が多く存在しています。そもそも教師は、生徒に押し付けている校則の制定理由を、しっかりと説明できるでしょうか?「校則を緩めると学校が荒れる」?
本書座談会では以下のように言及された先生がいらっしゃいました。
かつては、生徒の心の変化を読み取るうえで、服装などの変化を見とるのは、有効な手段だったと思うのです。「目つきや表情が悪くなった」から次に「服装等が変わった」、だから変化の原因となっている心情に向き合おう、と。でも、今は「まず服装を指導する」。これでは心情の部分が全く解決していなくて、恰好だけ直すのなら、その指導は一体何のために行っているのでしょうか。
学校の主役は子どもたちのはずです。本書では子どもが快適に過ごせる環境における校則の在り方を追究します。
まずは、各種メディアで話題になった、「兵庫県明石市立朝霧中学校の校則の改正の具体例」を示しています。
そして、第1章から第5章までは、中学校と高校それぞれ現役の教師による葛藤と闘いを詰めました。
第1章と第2章は中学校、第4章は高校における具体的な改革実践を掲載しています。教師目線だからこそ、生徒へのやさしい思いだけでなく、教師の働き方の展望も記されている。教師の業務削減を意識している点も、他書に類を見ない本書の特長です。
第3章と第5章は、前者が中学校、後者が高校の現役教師による「覆面座談会」です。あえて、とくに改革に取り組んでいるわけではない教師を交えています。ごくありふれた教師のリアルな声から校則問題を考えたい読者は、覆面座談会から読み始めることをおすすめします。
最後の第6章は、過去からいまへのメッセージ(教訓)である。かつて個性尊重を求めて闘った1990年代の教師の実践と、いま私たちが目指すべき「校則改革」を内田良先生に橋渡ししていただきました。
また、随所にコラムとして、校則問題に取り組む有識者らを中心に、マスコミ関係者、研究者、弁護士、支援活動団体代表、元校長、小学校教師、中学校教師と、さまざまな角度から校則改革に向けたアイデアを提案いただきました。
今後、校則を見直すことを検討されていらっしゃる先生や、校則に苦しむ保護者さまなど、多くの人のヒントになると思っています。
| 作者 | 河崎仁志/斉藤ひでみ/内田良 |
|---|---|
| 価格 | 1980円 + 税 |
| 発売元 | 東洋館出版社 |
| 発売日 | 2021年12月21日 |
『ブラック校則 理不尽な苦しみの現実』
いま、なぜ校則が問題なのか?
?「校則問題はもう遠い昔の話なのでは?」
「今の子どもたちはのびのびと過ごしているのでは?」
?実は…
背景を変えながら、いまも
理不尽なブラック校則は子どもたちを苦しめ続けている
?
2017年、生まれつき髪が茶色の高校生が学校から髪を黒く染めるよう強要され、精神的苦痛を受けて不登校になったことから裁判を起こした。?この報道をきっかけに行われた全国的な調査から見えてきたのは、生まれつき茶・金髪の高校生の2割が黒く染めさせられている、女子生徒の下着の色を検査され、没収さえされるといった「ブラック校則」の現状だったーー
○体操着の内側に下着着用禁止
○日焼け止めやリップクリームの禁止
○「おしゃれ」だからタイツの着用は禁止
○女子生徒の下着の色を検査され、没収さえされる
○指導対象の生徒に授業を受けさせない
○年功序列で非合理的な「部則」
○以前よりも増加している「厳格な指導」
………
?
子どもたちの理不尽な苦しみが、子どもたちの、そして社会の未来の足かせとなっている。その現状を、どのように変えることができるのか。
2017年の裁判をきっかけに発足した「ブラック校則をなくそう!プロジェクト」による詳細な統計データや苦しむ子ども・保護者の声のほか、司法・貧困・トランスジェンダーなどの多様な論点、そして保護者・教師自身からみた校則の問題など、多様な論点からブラック校則の現状と、その解決策を探る。
巻末には荻上チキ・内田良による対談のほか、頻繁に問われる校則への誤解を解きほぐした「想定問答」を収録。
| 作者 | 荻上チキ/内田 良 |
|---|---|
| 価格 | 1650円 + 税 |
| 発売元 | 東洋館出版社 |
| 発売日 | 2018年08月03日 |
『校則が変わる、生徒が変わる、学校が変わる : みんなのルールメイキングプロジェクト』
| 作者 | 苫野,一徳 古田,雄一,1987- カタリバ |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 学事出版 |
| 発売日 | 2022年10月 |
それでは、今回ご紹介した「校則について考える」本6選、皆さんいかがでしたか?それぞれが持っている、突っ込んだ問題点や、個々の主人公たちの立ち回りに大きな違いがあると思います。学生の頃、私たちは校則に対してどのような感想を抱き、どのような行動をとっていたでしょうか。今回の本を読むことで、皆さん自身の過去や現在についても振り返る機会になったら嬉しいです。
また、今回6冊の本だけではなく、このテーマで書かれた他の作品も探してみてください。これらの本を読むことで、自分自身が学校や社会の決まりごと、そこから生じる問題に対してどう向き合っていくのか、またどうあるべきなのかについて考える手がかりになればと思います。そして、それが皆さんの中で新たな問いや行動へと繋がっていくことでしょう。
どの作品も耐え忍ぶことや勇気を振り絞り、声を上げることの大切さを教えてくれます。そしてそれらの行動が周りの人々を巻き込み、社会に大きな変化をもたらす起爆剤となることを示しています。
それぞれの作品にどんなメッセージが込められているのか、どの作品が自分の胸に響くのか、じっくりと選んで読んでいただければと思います。また企画としては、読書会を開き、みんなで意見を出し合うのも面白いと思います。作品を通して皆さんが新たな視点を持ち、人生に彩りを添えられますよう願っています。
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