北海道が舞台の小説5選
北海道、自然豊かな大地が広がるこの地は、著名作家たちの創作の源となっています。広大な大地と厳しい自然が織りなすドラマが描かれた作品を紹介します。一つ目は、過酷な寒冷地での生活を描いた人間ドラマ。北海道開拓の歴史を描いた二つ目の作品は、壮大なスケール感に圧倒されます。三つ目は現代の北海道で起こるミステリー、雪の降らない冬がキーワードです。四つ目は青春ラブストーリー、美しい風景が背景となり、切なさが引き立っています。五つ目はグルメ小説、北海道の食文化が活き活きと描かれており、読みながらお腹が空いてしまうこと間違いなしです。これらの作品を通して、北海道の魅力を五感で感じてみてください。
『北のおくりもの 北海道アンソロジー』
北海道に深く刻まれる歴史、文化、食。その魅力に迫る。豪華作家陣による、北の地が舞台の小説＆エッセイからなるアンソロジー。
【収録作品】
「鉄道員」浅田次郎
「ニッポンぶらり旅 釧路」太田和彦
「頸、冷える」河﨑秋子）
「あったまきちゃう！／札幌冬の陣」北大路公子
「本日開店」桜木紫乃
「函館 「ラッキーピエロ」のハンバーガー」堂場瞬一
「雪は降る」馳星周
「旅すれば 乳濃いし」原田マハ
「四月の風見鶏」渡辺淳一
| 作者 | 集英社文庫編集部/浅田 次郎/太田 和彦/河﨑 秋子/北大路 公子/桜木 紫乃 |
|---|---|
| 価格 | 748円 + 税 |
| 発売元 | 集英社 |
| 発売日 | 2023年05月19日 |
『しあわせのパン』
北海道の静かな町・月浦に若い“夫婦”が営むパンカフェがあった。実らぬ恋に未練する女性、出ていった母への思慕から父を避ける少女、生きる希望を失った老夫婦が次々と店を訪れる。彼らを優しく迎えるのは、二人が心を込めて作る温かなパンと手料理、そして一杯の珈琲だった。
| 作者 | 三島 有紀子 |
|---|---|
| 価格 | 660円 + 税 |
| 発売元 | ポプラ社 |
| 発売日 | 2015年01月02日 |
『北海道オーロラ町の事件簿 町おこし探偵の奮闘 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)』
| 作者 | 八木 圭一 |
|---|---|
| 価格 | 693円 + 税 |
| 発売元 | 宝島社 |
| 発売日 | 2018年09月06日 |
『銀河の森、オーロラの合唱』
オーロラの見える町、北海道陸別町へやってきた宇宙人アウロラ。自らに向けられる愛情を「糧」に生きるモーンガータ星人は、同じ星の仲間だけでなく、地球人にも優しい。そんなアウロラは事情を抱える子どもの母代わりとなっている。日常で出会う謎を、科学の力と「愛」で解きながら成長していく子どもたちを描く青春小説。
| 作者 | 太田 紫織 |
|---|---|
| 価格 | 759円 + 税 |
| 発売元 | 文藝春秋 |
| 発売日 | 2019年02月08日 |
『ホームズは北海道で怪異を嗤う』
アフリカ帰りの医師・和戸一郎は、札幌にある『ホームズ超常科学研究所』所長の河邊鐵臣の助手をやることになった。眉目秀麗な青年実業家の河邊が、なんで超常現象でホームズ？実はある事故をきっかけに、河邊には１６歳のオカルト大好き少女の魂が乗り移っていた！？河邊の意識が戻るのは一日１５分。河邊の身体に起こった謎を解くために、ホームズ＆和戸さん（ワトソン）は、北海道で起こる怪事件に挑む！
| 作者 | 太田紫織 |
|---|---|
| 価格 | 712円 + 税 |
| 発売元 | 双葉社 |
| 発売日 | 2018年12月13日 |
以上、北海道が舞台となった5つの小説をご紹介しました。どの作品も、広大な自然と共に生きる人々の生活や思い、ときには葛藤や苦悩を描いており、まるで現地を訪れたかのような臨場感が味わえます。寒さ厳しい冬の風景、澄んだ空気、四季折々の風情を感じながら、気持ちも新たになることでしょう。
また、それぞれの作品が北海道の異なる地域を舞台にしているため、旅行先の一つとして参考になるかもしれませんね。旭川の雪景色、小樽の海辺の町並み、美瑛の美しい風景、道東の自然豊かな森、道央の広大な牧歌的風景など、現地に行けば作中の世界観を体感できます。物語を読んでいるだけでも楽しいですが、実際に現地に行けばさらに感動が深まることでしょう。ふとした瞬間に、あの登場人物たちがここを歩いたかと思うと、旅行が一層楽しくなること間違いなしです。
そして、各作品は北海道を背景にしながらも、そのテーマは恋愛や人間ドラマ、ミステリーや歴史、ファンタジーと多岐に渡ります。北海道という共通点を持ちつつも、個々の作品はそれぞれ異なる魅力を持っています。一つ一つの物語が気になる方は、ぜひ一冊でも手に取ってみてください。
このような素晴らしい作品が存在することは、北海道が持つほかの地域では決して味わえない独特の風土や文化から生まれているのだと思います。しかしこれらの一部を紹介しただけで、まだまだ北海道には素敵な作品がたくさんあります。それぞれの作品に通じる「北海道」という魅力を更に感じ、現地を訪れたくなったなら、それがこの記事の一番の目的だったと言えます。
故郷について書かれた作品、故郷を離れて暮らす者の切なさ、新たな地での出会いや成長、歴史ある土地での冒険、それぞれが描く北海道の風景はまさに多彩です。これからも北海道が舞台の作品は増えていくことでしょう。その時はまた新たな風景を見つけて、私たちに伝えてくれることでしょう。それを楽しみに待っていることを、最後に伝えておきます。
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