趣深いミステリー短編集５選
ミステリー好きのみなさん、こんにちは。今日は、思わず頁をめくりたくなる、魅力的なミステリー短編集を5つご紹介します。
1つ目は、着眼点のユニークさが光る短編集。一見、ありきたりな題材ですが、そこから紡ぎ出される物語はハラハラドキドキの連続です。
2つ目は、絶妙な描写が魅力の作品。緻密に描かれた現場と人物描写によって、読者はまるで事件現場に居るかのような体験ができます。
3つ目は感情の揺れ動きが巧みに描かれる心理サスペンス。犯人と思われる人物の心理描写に引き込まれ、ひとつの事件を多角的に追体験できます。
4つ目は、不条理でシ Surrealisticな世界観が特長。普段の生活にはない、非日常な状況下での人間の行動を描いています。
最後に、クラシックな雰囲気のある短編集。お茶を片手にゆっくりと読み進めてみてはいかがですか？ ミステリーの醍醐味を感じられること間違いなしですよ。
『新参者』
刑事・加賀恭一郎、日本橋へ。
日本橋の片隅で一人の女性が絞殺された。着任したばかりの刑事・加賀恭一郎の前に立ちはだかるのは、人情という名の謎。手掛かりをくれるのは江戸情緒残る街に暮らす普通の人びと。「事件で傷ついた人がいるなら、救い出すのも私の仕事です」。大切な人を守るために生まれた謎が、犯人へと繋がっていく。
| 作者 | 東野 圭吾 |
|---|---|
| 価格 | 880円 + 税 |
| 発売元 | 講談社 |
| 発売日 | 2013年08月 |
『刑事のまなざし』
刑事・夏目信人（なつめのぶひと）早くも文庫化！
人を信じ、真実を見抜く。幼い娘の笑顔を奪われた刑事だから。
思わず涙がこぼれる七つのミステリ。
ぼくにとっては捜査はいつも苦しいものですーー通り魔によって幼い娘を植物状態にされた夏目が選んだのは刑事の道だった。虐待された子、ホームレス殺人、非行犯罪。社会の歪みで苦しむ人間たちを温かく、時に厳しく見つめながら真実を探り出す夏目。何度読んでも涙がこぼれる著者真骨頂の連作ミステリ。
●黒い履歴
●ハートレス
●プライド
●休日
●オムライス
●傷痕
●刑事のまなざし
黒い履歴
ハートレス
プライド
休日
オムライス
傷痕
刑事のまなざし
| 作者 | 薬丸 岳 |
|---|---|
| 価格 | 880円 + 税 |
| 発売元 | 講談社 |
| 発売日 | 2012年06月 |
『チョウセンアサガオの咲く夏』
美しい花には毒がある
献身的に母の介護を続ける娘の楽しみとは……。
柚月裕子は短編も面白い
「佐方貞人」シリーズ、「孤狼の血」シリーズ、『盤上の向日葵』『慈雨』など数々のベストセラー作品を世に送り出してきた著者。ミステリー、ホラー、サスペンス、時代、ユーモアなど、デビュー以来の短編をまとめた、初のオムニバス短編集。「佐方貞人」シリーズスピンオフ「ヒーロー」収録。
収録作
「チョウセンアサガオの咲く夏」「泣き虫の鈴」 「サクラ・サクラ」「お薬増やしておきますね」「初孫」「原稿取り」「愛しのルナ」「泣く猫」「影にそう」「黙れおそ松」「ヒーロー」
| 作者 | 柚月裕子 |
|---|---|
| 価格 | 1760円 + 税 |
| 発売元 | KADOKAWA |
| 発売日 | 2022年04月06日 |
『＃真相をお話しします』
島育ちの仲良し小学生四人組。あの日「ゆーちゅーばー」になることを夢見た僕らの末路は……(「#拡散希望」)。マッチングアプリでパパ活。リモート飲み会と三角関係。中学受験と家庭教師。精子提供と殺人鬼。日常に潜む「何かがおかしい」。その違和感にあなたは気づくことができるか。新時代のミステリの旗手による、どんでん返しの五連撃。日本推理作家協会賞受賞作を含む、傑作短編集。
| 作者 | 結城 真一郎 |
|---|---|
| 価格 | 649円 + 税 |
| 発売元 | 新潮社 |
| 発売日 | 2024年06月26日 |
『七色の毒 刑事犬養隼人』
善人は、たちまち悪人になりえるーー。次々と襲いかかるどんでん返しの嵐！話題作『切り裂きジャックの告白』の犬養隼人刑事が、“色”にまつわる7つの怪事件に挑む連作短編集！
| 作者 | 中山 七里 |
|---|---|
| 価格 | 616円 + 税 |
| 発売元 | KADOKAWA |
| 発売日 | 2015年01月24日 |
それぞれの作品が思い浮かべる「ミステリー」のイメージは異なるかもしれません。しかしながら、そのどれもが、深夜、暖かい部屋で一人、心地よい緊張を感じながら読書するには最適な作品ばかりです。
これらの作品は登場人物たちの精神描写、謎の解明に至るプロセス、結末の衝撃など、多面的に楽しむことができます。後味のさまざまなひとつひとつが、あなたの小説と漫画に対する価値観を豊かにし、深めてくれることでしょう。
また、短編ならではの容赦ない展開と、怒涛のラストシーンが待ち受ける、その刺激的な世界観に、圧倒的なハマり具合を感じること間違いなしです。複数のタイトルを一度に読むことで幅広い視野を得ることができるのも、短編集ならではの特長で、その魅力を最大限に引き立てています。
読書の効果は人によりますが、寒い季節ならなおさら、冒険やサスペンスを楽しみながら、心地良い緊張感と共に、夜更けの静寂と対話したり、自身と向き合ったりする時間も持てるのが良い所ですよね。
一足早く、ここで紹介した作品たちに触れ、知的なスリルを味わってみてはいかがでしょうか。きっと新たな発見や感動がたくさん待っていることでしょう。それぞれが持つ独特の世界観に触れ、作品の面白さを堪能してください。
最後に、ここで紹介した短編集を通して、ミステリーの楽しみ方が広がればこれほど嬉しいことはありません。どうか、それぞれの作品から得られる洞察や驚き、感動を、お友達や家族と共有していただければと思います。あなたのミステリーライフが一層楽しく、充実したものになりますように。
これからも、世界中のミステリー作品を期待しています。皆さんにとって、これから読まれる作品が、あなた自身の新たな一ページとなることを心より願っています。
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