織守きょうやおすすめ小説⑤
この度は第5回目のおすすめ小説をご紹介します。今回の作品は、現代の東京を舞台に瑞々しい群像劇を繰り広げます。主人公は普通の大学生ですが、彼の周りには個性豊かな人々がひしめいています。ミュージシャンを目指す幼馴染、謎めいた美少女、絶望してしまった企業戦士など、彼らは見事に描かれた個々のストーリーラインを持ち、誰一人として忘れられない存在感を放っています。物語は軽快なユーモアと深い洞察力を交えながら進行し、時には読者を思わせぶりな状況に引き込みます。楽しく読み進めるうちにいつの間にか彼らの人生に共感してしまうのもこの作品の魅力です。読了後は充実感と温かさがしっかりと心に残ること間違いなしです。是非とも一読をおすすめします。
『ライアーハウスの殺人』
孤島に聳え立つ来鴉館で
噓つきたちの饗宴が始まる
お嬢様・彩莉は転がり込んできた莫大な遺産で孤島にギミックつきの館を建設し、かつて自分の書いた小説を馬鹿にした相手を殺害しようと企てる。
「おまえらがバカにした私の考えたトリックで死ね」
嵐の気配が近づく中、ターゲットのミステリ愛好者たち(ショーゴ、詩音)、医療関係者(みくに)、刑事(矢頭)、霊能者(真波)、噓で雇われたメイド(アリカ)が館に集められ、金にものを言わせた自前のクローズドサークルが完成。有能メイド・葵の鬼のダメ出しの末、綿密に練られた復讐劇は、成功間違いなしと思われた。しかし、一夜明けると、彩莉が殺した覚えのない死体が転がっていた……。
二度読み必至。空前絶後の超本格ミステリ!!
織守きょうや (おりがみ・きょうや)
1980年ロンドン生まれ。2012年『霊感検定』で第14回講談社BOX新人賞Powersを受賞、翌年同作が刊行され、デビュー。15年『記憶屋』で第22回日本ホラー小説大賞読者賞を受賞。21年『花束は毒』で第5回未来屋小説大賞を受賞。著書に『黒野葉月は鳥籠で眠らない』『ただし、無音に限り』『響野怪談』『朝焼けにファンファーレ』『隣人を疑うなかれ』『キスに煙』『まぼろしの女 蛇目の佐吉捕り物帖』『戦国転生同窓会』がある。
| 作者 | 織守 きょうや |
|---|---|
| 価格 | 1980円 + 税 |
| 発売元 | 集英社 |
| 発売日 | 2025年07月25日 |
『あーあ。 織守きょうや自業自得短編集』
大学生 YouTuber の「俺」。再生回数を稼ぐため、知り合いの配信者が消息を絶った曰くつきの廃墟に向かい、予想だにしない恐怖に直面する(「廃墟で○○してみた」)。不倫相手から情事をキャンセルされ、やむなく帰宅した男は、何者かに殺された妻の遺体を発見する。現場にいたのは息子だけで......(「目撃者」)。踏み込んだら戻れないホラー&ミステリ6編収録。織守きょうやのダークサイドが渦巻く、禍々しい短編集。
| 作者 | 織守きょうや |
|---|---|
| 価格 | 1980円 + 税 |
| 発売元 | 光文社 |
| 発売日 | 2025年11月19日 |
『英国の幽霊城ミステリー』
今なお 城をさ迷う幽霊たちの物語の中に、
英国の歴史を読み解く鍵がある
英国においては、言ってみれば先住者である幽霊たちを追い出すという発想は一般的ではないようだ。日本のように、視たら祟られる、呪われる、というような話はほとんどなく、英国の幽霊はほとんどの場合、ただそこにいるだけだ。悪さをするわけでもないなら共存しよう、というのが英国人の考えらしい。むしろ、歴史を体現する存在である幽霊に親しみを感じ、価値を見出す向きすらある。(中略)
幽霊を恐れながらも尊重しようという英国人の姿勢からは、幽霊は歴史的事実に基づく存在であり、民衆の共感、同情、尊敬の念によってこの世にとどめられているものであるとする、彼らの幽霊に対する意識が見てとれる。
ーー「CASE1 ウィンザー城と25人の幽霊」より抜粋
幽霊は英国の歴史を背負って現れる。
ハットフィールド・ハウスではエリザベス1世が少女の姿で現れる。
彼女が25歳で英国女王に即位する前の日々を過ごした、穏やかな記憶が残る場所だからだ。
エリザベス1世の母アン・ブーリンは、ロンドン塔を首のない姿で徘徊する。
ヘンリー8世がアンと離婚したいがために、彼女に姦淫罪を着せてロンドン塔で斬首したのだ。
男児欲しさに六回結婚し、妻を二度処刑したヘンリー8世は、埋葬されたウィンザー城内で足を引きずりながら歩き回っている。
晩年の彼は足の腫瘍に苦しみ、肥満した身体を引きずって移動したのだ。
幽霊を恐れず、追い出さず、寄り添う民衆の意識が彼らを城にとどめている。
幽霊を幽霊たらしめている背景をひも解くことで、英国の歴史が見えてくる。
ロンドン生まれの小説家・織守きょうや氏が英国の幽霊と城にまつわる歴史と、そこに隠された秘密を紐解いていく。
数多の英国の住宅を訪問し、その魅力を描いてきた山田佳世子氏がイラストで幽霊城を物語る。
英国の歴史の扉を開ける鍵となる一冊。
建築史家の中島智章氏による幽霊城の解説つき。
CASE1 ウィンザー城と25人の幽霊 Windsor Castle
CASE2 キンボルトン城とキャサリン・オブ・アラゴン Kimbolton Castle
CASE3 ロンドン塔に囚われたものたち Tower of London
CASE4 愛憎劇の舞台ハンプトン・コート宮殿 Hampton Court Palace
CASE5 女王の少女時代とハットフィールド・ハウス Old Palace (Hatfield House)
CASE6 スコットランド女王メアリーの足跡をたどる Stirling Castle
CASE7 惨劇の舞台ホリールードハウス宮殿 The Palace of Holyroodhouse
CASE8 伝説と秘宝の宝庫グラームス城 Glamis Castle
CASE9 幽霊の町エディンバラとエディンバラ城 Edinburgh Castle
CASE10 列聖された王と英国一悪名高い王の伝説 Corfe Castle
CASE11 人気観光スポットの血塗れの歴史 Chillingham Castle
CASE12 昼夜問わずゴーストに会える廃城 ベリー・ポメロイ城 Berry Pomeroy Castle
CASE13 現役の宮殿に住むゴーストたち Buckingham Palace
+ラドロー城、バルモラル城
| 作者 | 織守 きょうや/山田 佳世子 |
|---|---|
| 価格 | 2200円 + 税 |
| 発売元 | エクスナレッジ |
| 発売日 | 2023年04月27日 |
それでは今回も、織守きょうやのおすすめ小説を5作品紹介してまいりました。前回同様、様々なジャンルから厳選して選んでいますが、どれも個性豊かで、どんな方でも楽しんでいただける作品ばかりだと確信しております。
これらの作品が、あなたの日々のリラックスタイムの一部となり、価値あるエンターテインメントとなることを心から願っています。また、一作品でも多くの方に、新たな世界への扉を開いてくれることでしょう。そんな可能性を感じつつ、私自身も胸を躍らせております。
皆様がこれらの作品を手に取られる際、また新たな視点や深まる理解といった新しい発見があることでしょう。そうした発見が、さらに豊かな読書ライフを演出する素晴らしい一助となれば幸いです。
小説は、一つ一つが独自の世界観を持つ芸術作品です。その一冊から感じ取れる、著者の意志やメッセージ、描き出された世界に触れることで、きっと誰しもが自身の視野を広げることができるのではないかと思います。
これからも、皆様の読書生活に彩りを添える一助となるようなおすすめ作品を発掘し、紹介してまいります。織守きょうやが選んだ小説で、新たな思考や考え方に触れ、今までとは違う展開に期待していただけますと幸いです。
新たな一冊との出会いが皆様にとって、価値ある時間となりますように。そして、どの作品もあなたの心に深く残るものであることを願って止みません。次回も、楽しみにお待ちいただけると幸いです。
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