膵臓がんの女子高生が主人公の青春小説です。タイトルの意味は小説の中で明かされます。映画にもなっていますが小説のほうがより詳細に描かれていておすすめです。
この小説を読んで福岡に行きたくなりました。驚くラストは、その後まで丁寧に描かれていて涙なしには読めませんでした。おすすめの小説です。
生と死を繊細に描きながら、限られた時間の中での大切な人との絆や成長を感じさせる物語でした。切なさと優しさが共存し、心に深く残る青春小説です。登場人物の感情表現が丁寧で、読み進めるほど胸が熱くなりました。
最初はタイトルの膵臓を食べたいって
とても恐ろしいなと思っていたけれど
読んでみると納得した
膵臓の病気で残っている時間がもう少ないと
わかった山内桜良は自分の会いたい人としたいことを
目一杯することに決めた
読んでいて彼女の強さとそして、
死の怖さを懸命に押し隠そうとする描写に胸がつまる
病気が一時良くなって外泊許可が出て
僕とのデートするときの嬉しさが伝わってくる
しかし、最後は無情だな
好きだとか嫌いだとか、何か伝えたいなら、そういう全てを、伝えるようにしてほしい。じゃないと、私みたいにいつの間にか死んじゃうかもしれないよ。
いずれ失うって分かってる私を「友達」や「恋人」にするのは怖かった。
17年、私は君に必要とされるのを待っていたのかもしれない。
私と君の関係は、そんなどこにでもある言葉で表すのはもったいない。
「君の膵臓を食べたい。」
住野よる『君の膵臓をたべたい』ーー本文より。
どれだけ涙を流せばいいのだろう。
すべてを読み終えて真っ白な状態になった。
純粋な恋愛、永遠の青春、簡単な言葉では説明できない尊い世界がある。
『君の膵臓をたべたい』は、死の影を抱えた桜良と、他人に関心を持てなかった「僕」が
限られた時間をともに過ごすことで、世界の輪郭が少しずつ変わっていく物語だと感じました。
「特別な誰かと生きる」ということが、劇的な出来事ではなく
日常の会話や小さな選択の積み重ねで描かれているのがとても印象的です。
読み終えたあと、自分の毎日もほんの少し丁寧に生きたくなる一冊でした。
自分とはおかれている状況は全然違う女の子のお話、けれどすごく感情移入できる展開で読んでいて飽きないしとても感動する。
急に巻き込まれてしまう男の子と少し強引な女の子が時に笑いあい、喧嘩するところを見ていると一瞬忘れていた高校生なんだなという設定を思い出す。
高校生という若い命には大きすぎる錘が彼女を苦しめているのにずっと笑っている彼女が印象的だった。
この作品は、クラスメイトの山内桜良の余命が限られているという秘密を知った「僕」が、彼女と過ごす“残された時間”によって、自分の殻を破っていく、そんな静かで切ない青春物語でした。 
特に、最後まで名前が明かされない「僕」の視点や、桜良の飾らない言葉と生きざまがリアルで、読んでいると“生きること”や“人との関わり”の尊さを改めて感じさせられました。 
読後には、切なさと同時に、「日常の何気ない瞬間こそ大切にしたい」と思える、優しく胸に残る一冊でした。
死因は意外でしたが、物語の核となる部分は予想の範疇で、特に大きな感動はありませんでした。
主人公の桜良の病名が一切出てこないことにモヤモヤしましたが、作者が意図的に架空の病気とした、という背景があるようです。全体を通して、良くも悪くも「若い」作品だなと感じました。
しかし、やたらと「草舟(流されるまま)」と表現し、桜良の言う通りにしているように見せていた主人公が、実は自分で選んで行動していたと気づく場面は、非常に良かったです。自分の意思で世界と関わり始めた主人公の成長が印象的な作品でした。
読み進めるほど胸が締めつけられ、涙が止まりませんでした。死を前にしても明るく生きようとする姿に心を揺さぶられ、彼女の言葉や笑顔が強く焼きつきました。ラストに近づくにつれ喪失の悲しみが押し寄せる一方で、生きることの尊さや人と関わる意味を深く考えさせられました。読後も余韻が消えず、心に温かさと切なさを残しました。










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