オール巨人著「漫才論 -僕が出会った素晴らしき芸人たち-」は、漫才師としての長年の経験と、数々の芸人たちとの出会いを通して培われた、オール巨人の漫才に対する深い愛情と考察が込められた一冊です。
本書は、オール巨人が出会った個性豊かな芸人たちのエピソードを交えながら、漫才の奥深さ、そして面白さを余すことなく伝えています。
漫才の技術論だけでなく、芸人としての生き方、舞台に対する情熱など、多岐にわたる視点から漫才の魅力を解き明かしています。
特に印象的だったのは、オール巨人が語る「間」の重要性です。
漫才における「間」とは、単なる沈黙ではなく、観客の期待感を高め、笑いを最大限に引き出すための重要な要素であると解説しています。
その「間」をいかに操るかによって、漫才の面白さが大きく左右されるという指摘は、非常に示唆に富んでいます。
本書は、漫才ファンはもちろん、お笑いに興味がある人にとって、非常に読み応えのある内容となっています。
オール巨人の漫才に対する熱い想いが、読む人の心を大きく揺さぶる、おすすめの一冊です。