『希望病棟』垣谷美雨著は、病院という閉ざされた空間で展開される人間模様を通して、希望と絶望、そして人間の強さや弱さを描いたヒューマンドラマです。著者は、患者や医療従事者それぞれの葛藤や悩みを丁寧に描写しながら、困難な状況でも前向きに生きようとする姿を浮き彫りにしています。読後は、日常の中で直面する試練に対しても、希望を持ち続けることの大切さや人とのつながりの力を再認識できる、感動的で示唆に富む一冊でした。
後悔病棟で主人公だった「ルミ子」の病院に
赴任してきた女医・黒田摩周湖(くろだましゅうこ)が本作の
主人公です。
摩周湖は二人の末期がんの患者「桜子」と「貴子」を担当し、
2人とも治験を受けることで快方に向かっていきます。
そんな3人が人生や生き方について考え直していくお話です。
末期がんの患者さんが治験を受けることで回復していくことは
現実では、そうそうないことだと思います。
ただこんな生き方や人生は嫌だと思った時に
一度死んだと思ってやり直すことはできるなと感じました。
私も新しい人生を生きなおす気持ちで明日から頑張りたいと
思えました。


















