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わがまま放題に振る舞い、ギロチンで処刑される運命を迎えてしまった皇女ミーアが、
記憶などはそのままに12歳の頃の自分に戻ってしまうところから物語が始まります。
ギロチン処刑の原因となった自分の言動や帝国の状態をどうにかクリアして、
次こそは処刑回避の未来を迎えようと奮闘していきます。
面白いのは、ミーアの性格が変わったというわけではないところ。
基本的に自分中心の考えを持っているままなのですが、
周囲の人から良い印象を持たれるようになったお陰で、
何か話をすればその人たちが勝手に感動して持ち上げてくれるのです。
そしてその持ち上げっぷりは更に他の人に伝播して…という正のスパイラルがもはや爽快。
特に、優秀な文官ルードヴィッヒの信者っぷりが笑えます。
ミーアは少々ポンコツとはいえ、明るく前向きで暗さがないのも見ていて気持ちが良いです。
勘違いされた姫がどこまで突き進んでいくのか、楽しみな作品です。