前巻の終わりに少しだけ登場した犬が気になっていました。
アーニャの希望で飼い犬を飼うことになったフォージャー家は、犬を探すべくお出かけします。
しかし、紹介されたのは、可愛いとは程遠い軍用犬たち。
あからさまに嫌な顔をするアーニャに笑ってしまいますが、
ちょっとその犬たちはないよなぁと思いたくなるくらい逞しい子たちでした。
そんな中、ロイドこと黄昏は、西国からやってきた大臣を狙った暗殺計画が水面下で進められていることを知ります。
突然、テロ行為を阻止するために作戦に参加。
立派な? それとも歪んだ? 大志を抱いた若者たちが首謀者なのですが、平和を維持しようとする側からすれば腹ただしいことこの上ありません。
一方、ヨルと行動を共にするアーニャが偶然出会ったのは、アーニャと同じく不思議な力を持った大型犬。
賢い上に穏やかで機転もきくので、超可愛いです。
個人的に大型犬が大好きなので、大活躍する姿に心打たれました。
今まで随分ひどい目に遭ってきたようなので、フォージャー家で幸せになってもらいたいです。
ロイドを助けるべくアーニャの描いた絵やヨルの戦闘シーン、スパイとしてのロイドの活躍など見逃せないシーンが満載です。
いつもはクールで感情を表に出さないハンドラーも格好良いので必見ですよ!
任務完了までの仮初の家族のはずがどんどん本物の家族らしくなっていく姿にほっこりしますが、同時にロイドの苦悩が伝わってくるようでした。
今回も手に汗握る展開と笑えるギャグが満載です!