息子からゲイであることを告白された、腐女子の母親。
他人事なら手放しで応援できるのに、いざ我が子のこととなると、頭ではわかっていても心から祝福しきれない——。そんな親としての切実なジレンマが、ユーモアを交えつつも真摯に描かれています。
「我が子がもしそうだったら、私はどうするだろうか」。
読み進めるうちに、そう自問自答せずにはいられませんでした。これは決して同性愛に限った話ではなく、進学や就職、結婚など、人生の節目で「まさか我が子がこんな選択をするなんて」と戸惑う瞬間は、どんな親にも訪れるものなのかもしれません。
自分の価値観を押し付けるのではなく、相手のありのままを尊重し、黄色いリボンを掲げるように温かく見守ること。その難しさと尊さを改めて教えられた気がします。
誰もが自分らしく、そして周囲もそれを優しく包み込めるような、そんな世界の優しさを願いたくなる一冊でした。











