胸がぎゅっと締めつけられるような気持ちに。暁海と櫂のふたりが、瀬戸内の島で出会い、すれ違いながらも惹かれ合っていく姿は、まるで星が夜空で瞬いているように美しくて切なかった。
暁海は、家族の問題や周囲の目に苦しみながらも、自分の人生を諦めずに生きようとする姿が強くて、かっこよかった。もし自分だったら、あんなに我慢できないであろう、櫂も夢を追いかける中で迷ったり、傷ついたりしていて、完璧じゃないところが親近感がわく
読んでいて何度も「なんでこうなるの?」って思ったし、ふたりの気持ちがすれ違うたびに、もどかしく。でも、そんな中でもお互いを思い続ける気持ちがあって、最後には希望が見えた気がした。
この作品は、「生きるって何だろう」とか「自由って何だろう」っていうことを考えさせてくれる深い話だった。これからの人生をどう生きていくか、少しだけヒントをもらえた気がする。
私も、暁海みたいに自分の気持ちに正直に、強く生きていきたいと思った。
凪良ゆうの『汝、星のごとく』は、青春と恋愛、友情の光と影を繊細に描いた物語です。登場人物たちの葛藤や成長、互いに支え合う姿が丁寧に描かれ、感情移入しやすい作品です。夢や未来への不安、過去の傷を抱えながらも前に進もうとする様子が胸に響きます。恋愛の切なさや友情の温かさ、人生の輝きを感じさせる描写が印象的で、読後には希望と余韻が心に残る小説です。














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