オタクというワードに引っかかる人なら、このタイトルはとても気になるのではないでしょうか。
私はまさにそのクチで、4人で暮らしてみたらどうなるんだろう? と思って読んでみたエッセイです。
孤独な一人暮らしに耐えかねた筆者が知人にルームシェアを呼びかけ、
集まった4人で物件探し、契約手続き、そして入居するという流れの後で、実際の生活の様子も描かれています。
全てが順風満帆にいったわけではなく、ルームシェア可な物件を探す大変さや、契約に関する保証人のあれこれなど、
そういう問題が起きる可能性もあるのか! と改めて知ることができました。
それでも今は大きなトラブルもなく4人で楽しくルームシェアをしているようで、いいなあ、眩しいなあと思います。
この4人というのが全員30代で、フリーランスだったり会社勤めをしていたり。
そして本文にもあるように「自分の機嫌が悪くなっても他人に八つ当たりせずに、自己完結するタイプ」。
オタクだからというだけではなくて、価値観のすり合わせをできる人たちが集まったからこそ上手くいっているのだろうと感じました。
また「人生は共有していない」ということで、お互い過干渉になるようなこともしていません。
ルームシェアという話を抜きにしても、いい関係性の友人なんだなと思います。
オタクらしい固有名詞や例え話も多いので、特にオタクの方はすらすらと楽しく読めるはずですよ。
気になる方はぜひ手に取ってみてください。