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『現代思想+ わたしの留学記』を拝読し、多様な背景を持つ人々が異文化の中で葛藤し、成長していく姿に深く感銘を受けました。
それぞれの留学体験は、文化の違いによる戸惑いや孤独、そしてそれを乗り越えるための試行錯誤に満ちており、読んでいる私も異文化理解の難しさと大切さを改めて認識しました。
特に印象的だったのは、自身の価値観や当たり前だと思っていたことが、異文化の中では通用しないという経験を通して、自己を相対化していく過程です。
それぞれの筆者が、異質な環境に身を置くことで、これまで見えなかった自分自身の輪郭や、社会の多様性に気づき、内面を豊かにしていく様子が生き生きと描かれていました。
この本は、単なる留学体験の記録ではなく、異文化との出会いを通して、私たち自身の思考や価値観を問い直し、より広い視野を持つことの重要性を教えてくれる一冊だと感じました。
自身の経験と重ね合わせながら、深く考えさせられる読書体験となりました。