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ストーカーに連れ去られた婚約者を探すサスペンスではなかった。「真実」という女性の人物像が、架の捜索活動によって明らかにされていく。地方都市のショッピングモールの様子やお嬢様女子高自慢、お堅い仕事好きで、ずっと娘の世話をしながら生きていきたい母親とか。「真実」が何を考え、どこへ行ったのか、それは後半にまるで答え合わせのように真実の語りで語られる。後半では、『島はぼくらと』に出てきたヨシノさんが出てきて嬉しくなった。