フランスは移民社会だ。大戦後の高度成長期に旧植民地からの移民を労働力として受け入れた。
しかし、イスラム圏と文化の違う人が増え、フランス人との間にしばしば衝突も起きてきた。移民の2世、3世の人たちが偏見を持たれ、2015年にはテロ事件も起きた。
本書は著者がフランスを訪れ、移民した人や、地域の建て直しをフランス人の教員など様々な人の体験談を紹介している。
日本人にとってヨーロッパの移民問題の入門書になりうる。
池上彰氏推薦!
10年以上にわたりフランスを見続けてきた著者の渾身のルポルタージュ
なぜ、フランスなのか?
そして、絶望から立ち上がることができるのか
シャルリー・エブド襲撃事件、続けて起こったパリ同時多発テロで、今なお衝撃と恐怖に支配される欧州。
10年以上にわたりフランスを見続けてきた著者だからこそ、悲観的観測だけでなく、
移民として懸命に生きる人々と市民たちの草の根の活動の中に希望を見出すことに成功した。
フランスのある裁判官は、私にこう言った。
「不法移民の子どもを保護して、フランス社会で暮らしていけるように育てたとしても、
同化できる子は六割、後足で砂をかける子が四割いる。
しかし、たとえ四割の子に裏切られたとしても、それでも目の前にいる子を助ける。
それがフランスという国だ」
フランスは移民社会だ。大戦後の高度成長期に旧植民地からの移民を労働力として受け入れた。
しかし、イスラム圏と文化の違う人が増え、フランス人との間にしばしば衝突も起きてきた。移民の2世、3世の人たちが偏見を持たれ、2015年にはテロ事件も起きた。
本書は著者がフランスを訪れ、移民した人や、地域の建て直しをフランス人の教員など様々な人の体験談を紹介している。
日本人にとってヨーロッパの移民問題の入門書になりうる。