野球部という非営利な組織の中でドラッガーのマネジメントをどのように女子マネージャーが応用し、野球部という組織が強くなっていくかが魅力です。考えさせられる部分も沢山ありますし、エンターテイメントとしても非常に上手く描かれており是非お勧めの1冊です。ドラッガーを知らない人も知っている人も純粋に楽しめる1冊だと思います。
普通の理論解釈の本とは違って意外と面白く、読みやすい。マネージメントがうまく進む過程は、読んでいて気持ちよく、野球チームという事例が具体的なため、理論の使い方と解釈がわかりやすかったです。
そもそも理論は読んで理解しても、実際の現場で使えなければ意味がなく、どう生かすかをイメージできなければ理論を読んでも消化吸収できない。
その点、この本のように事例となる実践の場を具体的に表現したことは、とてもいいと思います。
しかもマネージメントは、社会人なら必須だし学生でも役立てられるし、この本はドラッガーの理論をより多くの人に親しみ安くしたと言えるのではないでしょうか。それに経済学の理論でここまで認知度が高くなった本も珍しいと思います。
ただし、小説とか物語として読むには欠点が多いので、あくまでも経済学のハウツー本として読むべき。