ーー手を仕事に、心を神に捧げなさい。
シェーカー教の教徒たちは、独自の教義に基づいた自給自足の修道生活をしながら、きわめてシンプル(簡素)な家具や建築を自らの手で生み出した。そのデザインは20世紀に入ってからモダンアートやモダンデザインの文脈で見直されたが、彼らの生活や信仰と切り離されたものとして評価されてきたのではないだろうか。
最小限のもので築き上げられた村で、シェーカーたちは何を思い、何を生み出したのか。本書は、シェーカーが書き残した教義などを読み解くことで、彼らの家具や建築が祈りの表現であったことをデザイン学の観点から論じるものである。
まえがき
序章
はじめに
第1節 先行研究と本書の位置付け
第2節 方法と目的
第3節 本書の構成
おわりに
第1章 指導者の眼差し(1790-1810年代)はじめに
第1節 家具と建築
第2節 生活様式と制度
第3節 教義と論証
おわりに
第2章 楽園の様相(1820-1850年代)
はじめに
第1節 家具と建築
第2節 生活様式と制度
第3節 教義と論証
おわりに
第3章 省察と問い直し(1860-1890年代)
はじめに
第1節 家具と建築
第2節 生活様式と制度
第3節 教義と論証
おわりに
終章
はじめに
第1節 現代の評価
第2節 解釈の展開
おわりに
初出一覧/あとがき/シェーカー関連年表/参考図版/参考文献/図版出典一覧/索引
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