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つまり本書を読了できるならばニート(対偶)。自己啓発書とパチンコとパズドラで人生が精一杯の階級および無理をしてまで教養を身につけ自己啓発を軽蔑してきた階級の隔たりがせめぎ合って、隔たり無く読書が広まった時期もあったのに、複雑なことや社会の変革は個人にどうにもできないから知る価値ゼロと判断し自己改造に専念する自己責任論インターネッツ時代に突入。自発的に頑張らなきゃと思うよう仕向ける社会に対し、仕事だけでなく読書にしても趣味や家庭も全身全霊で頑張る必要はないと説く、日本を勤勉の呪いから解こうとする野心的な書。
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主人公たち2人が同じではあるけれど、前作のように「世界でいちばん透きとおった物語」ではなないよなあ、と意地悪な感想をもってしまった。 今回のお話は、夏目漱石の未完の作『明暗』の続きを、漱石の文体をまねて書いた『続明暗』を思い出させてくれた。 賛否両論あれども、あの『続』も私はありだと思っている。