【自己主張少なめでにこにこしてて優しい感じ】
普通の価値観に対する違和感を掬いだし、切り込んできた傑作。世の中とは理不尽なもので、頑張る人ほど損をする。その一方で、上手く立ち回り、上司や異性に好かれ優遇される人もいる。本作の押尾さんは仕事もできる前者で、弱者の芦川さんは後者だ。でも、弱者である彼女は本当に愛されているのだろうか?私は違うと思う。特に恋人である二谷からは。弱い立場で、都合よくコントロールできる彼女は、部下や結婚相手としては◎で「容赦なくかわいい」が、そこに必ずしも愛があるとは限らないのだ。