ありがとう
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この本を読んで1番最初に感じたことは、
私を含め、誰しもが「ひとりぼっちでおかしくなってしまう」
可能性があるということでした。
登場人物の中でも【夏枝】に共感を覚えました。
「この人は未来の私かもしれない」と。
今まであまり感じてこなかったですが
結婚していても死別や離婚で、一人になることって誰でもあり得ることなんだと実感しました。
ただそうなったときでも、
「誰かと一緒に暮らさなくても、配偶者を得なくても、こうして通りすがりの人の親切を少し借りながら、一人で、自分の力で、立ち直った、そんな気がする。」と夏枝が気づいた場面のように、
周囲にいるその時その時に関わる人たちの少しの優しさや親切に気づき、大切にすることで人は孤独をやわらげ、生きていくことができるのだろうと感じました。