強烈な姑、張子とマブダチになった嫁の波那の物語です。互いにタメ口で呼び捨て、飲んで喋り倒し、やりたいことをとことんやる張子のバイタリティに圧倒されました。
読んでいて面白く、二人とも本当に楽しそうですが、正直に言うと「こんな姑は嫌だなあ(笑)」と感じてしまいました。作中の、飲み明かし、弾丸で韓国旅行をするという怒涛の展開に、読んでいるだけなのに、なぜかすごく疲れを感じました。心地良い疲れではありますが。
波那も張子も過去に色々とあったようで、好き勝手に生きているように見えても、決して人を傷つけない優しさがあります。そして何より、二人とも蹴人を深く愛しています。
蹴人あっての関係ではありますが、あくまで個人対個人の付き合いとして「マブ」でいられる関係性は素敵です。こんなにエネルギーに満ちた嫁姑の関係、羨ましいと感じる一冊でした。










