【将来的に何をやらせるのかは決まっていないけど、向こう数十年にわたって活躍してくれそうな、なんとなく、いい人っぽい雰囲気の人を選ぶ】二転三転どころか六転七転くらいコロコロ変わる真実とスリリングな展開に魅せられ、ページを捲る手が止まらなかった。縦横無尽に張り巡らされた伏線とそれらが華麗に回収される様は一種の芸術のよう。本作が他のミステリーと異なるのは、単なる犯人捜しだけでなく、「人を評価する」という難題を前に人間の本質が炙り出される部分に焦点が置かれているところだと思う。「良い人っぽい人とは?」「悪い人とは?」「あなたは人を見る目がありますか?」と試されているような感覚に陥る作品だった。伏線回収系、どんでん返し系が好きな方にはぜひおすすめしたい。
最終試験に残った6人の大学生。彼らの最終試験は6人の中から最もふさわしいと思う内定者を一人決めるというもの。グループディスカッションできめるなか、急に現れた6枚の封筒。その中身にはなんと衝撃な事実がしるされていて、