ありがとう
0
本書は、働きながら本を読む時間が減る理由を、労働文化の変遷や個人の行動変化から分析している。特に1990年代以降、コントロール不能な要素を排除する傾向が強まり、読書が「ノイズ」とみなされがちに。また、全力で働くことの危うさにも言及し、育児と仕事の両立に悩む自身の状況とも重なった。社会の仕組みを知ることが、自分や子供の未来を考える上で重要だと改めて感じた。
ありがとう
0
世界でいちばん透きとおった物語に続いて、小説家燈真に関する話。未完結で終わってしまった連載小説の続きがどうであったかを考察し始める。犯人が一人の少女のためについた優しい嘘というのがいいなと思った。また、燈真もその嘘がミステリー通になった少女にバレないよう完結させるためのミステリーを書いてしまうというのも後味が良い終わりに繋がっていて面白かった。3が出るのか期待。