森永卓郎氏の「(仮)日本人『総奴隷化』計画」の読書感想文をご紹介します。1985年から2029年までの日本経済の変遷を、国民の財布を狙う国家の戦略として捉えた本書は、衝撃的でした。
著者は、バブル崩壊後、日本がどのようにして現在の状況に至ったのかを、具体的なデータとわかりやすい言葉で解説しています。
特に、消費税増税や年金制度の改革などが、国民の生活を圧迫し、一部の富裕層に利益をもたらす構造になっていると指摘する点は、深く考えさせられました。
本書は、経済に関する専門知識がなくても読み進めることができる一方で、日本の未来に対する危機感を感じさせます。
しかし、ただ悲観的なだけでなく、国民一人ひとりが経済について学び、声を上げることの重要性を訴えています。
この本は、私たちが置かれている状況を客観的に知るための良いきっかけとなり、より良い未来のために、何ができるのかを考えさせてくれる一冊だと思います。