ビアズリーの芸術や生涯について、彼がどのようにしてその独特なスタイルを確立し、時代に影響を与えたのかが丁寧に描かれています。ビアズリーの作品や彼が抱えた内面の葛藤、また彼が抱いた独自の美学に触れることができ、芸術家としての苦悩や情熱がしっかりと伝わってきました。
スキャンダラスな成功から早すぎる転落、晩年の進化まで、
その画業と生きざまをたどる決定版
時代に作られ、時代を作り直したビアズリー。「反対の一致」のエレガントな魔術師。
一ページ毎に、悪趣味と美的洗練の極みとがアイロニカルに睦み合う、目も綾なる一冊!
ー平野啓一郎
弱冠25歳で世を去ったイギリスの挿絵画家、オーブリー・ビアズリー。精緻な線描と大胆な白黒の色面からなる類まれな作品を世に送りだした彼のあゆみを、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(V&A)のコレクションを中心とした重要作品200点以上でたどる。出世作『アーサー王の死』や代表作『サロメ』、晩年の傑作『モーパン嬢』『髪盗み』をはじめとする挿絵にくわえ、素描や版画、彩色ポスターを一挙紹介する決定版的一冊。
*本書は「異端の奇才 ビアズリー」展の公式図録を兼ねた書籍として刊行されるものです。
*美術館では会場限定カバーの図録と、こちらの一般流通用の図録の2種類が販売されます(中身は同一)。
オーブリー・ビアズリー(1872-1898)
画家、挿絵画家として19世紀末のイギリスで活躍。オスカー・ワイルド著『サロメ』挿絵で脚光を浴びたが、1985年にワイルドが同性愛の科で投獄されたことを機に転落。その後、雑誌『サヴォイ』や『モーパン嬢』の挿絵で画風に新境地を開くも持病である肺結核で弱冠25歳で他界する。浮世絵の影響を受けた他、耽美主義やアール・ヌーヴォーの中心人物のひとりとしても知られる。
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