心がよろこぶ生き方」とは何か――この問いに、ハワイの自然と神々の教えを通じて静かに答えてくれるのが本書である。著者・一条サトル氏の語り口は、まるで波の音のように穏やかで、読む者の心にそっと寄り添ってくる。
印象的だったのは、「良心の声に従う」という章である。私たちは日々、損得や常識に縛られた選択を繰り返しているが、著者は「愛ベースで生きる」ことの大切さを説く。それは、他者に優しくすること以上に、自分自身を赦し、受け入れることから始まるのだと気づかされた。
また、「ゆだねる生き方」という言葉にも深く共鳴した。何かをコントロールしようとするほど、心は緊張し、疲弊する。ハワイの神々が教えてくれるのは、自然の流れに身を任せる勇気であり、それこそが本当の強さなのだと感じた。
本書を通じて、私は「心の喜び」とは、外的な成功や評価ではなく、内なる静けさと調和にあるのだと再認識した。今後は、日々の選択において「心がよろこぶかどうか」を指針にしていきたい。











