著者は「自分軸」を持つ重要性を説き、会社に依存せず自分の価値を高める方法を示しています。会社に忠誠を尽くす時代は終わり、自分のキャリアを主体的に考えるべきだというメッセージが印象的です。具体的な事例や実践的なアドバイスが豊富で、日々の仕事への取り組み方を見直すきっかけになる一冊。現状に迷いがある人にとって、新たな視点を得られるでしょう。
「がんばりすぎず力を抜こう」という時代に、それでも仕事をがんばる理由は何か。
やりたいことができているか、このまま会社にいていいのか、家庭と仕事のバランスはこれでいいのか・・・・・・働く人が抱える悩みは、割り切れないことが多く、一つひとつの悩みに対処していても、根本的な解決にはならない。
他人の基準や考え方に無理にあわせようとするのではなく、自分の意思や欲求を尊重して働くにはどうすればいいのか、本書を読み進めるうちに、あなた自身のこたえが見えてくるはず。
韓国の大手広告代理店を50代で辞め大学院で学び直した著者は、ある日もう一度働くことを通して社会に貢献すると決め、人々の悩みに寄り添った〈チェ・イナ本屋〉を始める。会社員、起業家、学生と多様なキャリアを歩む著者の言葉や選書が、仕事で悩む人々の評判を呼ぶようになる。
「プロローグ」より一部抜粋
「仕事を一生懸命がんばりたいけれど、まわりの雰囲気がそうではないので戸惑い、不安を感じている人。そんな人を思い浮かべながらこの本を書いた。あなたの考えは間違っていない。何かに熱心に取り組むのは無駄ではなく、幸せなことだと伝えたかったからだ。
もちろん、「がんばりすぎず、力を抜こう」というメッセージが支持される昨今、一生懸命やろうという言葉がどれほどうっとうしく聞こえるかは、私もよくわかっている。でも、ここまで生きて、時間こそが人生で最も希少で貴重な資源であり、結局のところ時間に対する正しい姿勢は「ひたむき」なのだと、私は考えるようになった。」
一部抜粋
第1部 仕事ーー自分のために働き、結果を出すことで貢献しよう
第1章 なぜ働くのか
数十億ウォン(数億円)を稼げば働かなくていいのか
お金以外にも仕事が与えてくれるもの
第2章 仕事は成長のチャンスだ
問題は会社じゃない!
会社の仕事をしてあげるのではなく、自分の仕事をすること
第3章 私の名前3文字がブランド
うまくやれば長続きし、長く続ければうまくいく
平均は安全ではない
「キャラではなく、素の自分で勝負を」
第4章 姿勢が競争力だ
時間の密度
生産性を高め、集中力をアップする
感受性、一緒に働くために不可欠なスキル
第2部 人生と時間ーー苦労して努力した時間は、自分のなかに残る
第5章 自分に問いかける時間
「代案なし」が代案になるとき
不確実性、少数精鋭を選りすぐるための果てしない試練
第6章 人生の決定的な瞬間を越える方法
時間は減っている!
下り坂は誰にでもやってくる
第7章 これからもずっと、いままでと同じように生きていくのか?
自ら納得できる結論に至る