『おいしいベランダ。午後4時の留守番フルーツティー』は、ベランダという小さな空間で繰り広げられる、日常の愛おしさを詰め込んだ物語です。
主人公の女性が、ベランダで育てたハーブやフルーツを使って、様々な「おいしい」を生み出す姿が、丁寧に描かれています。
特に印象的だったのは、午後4時の留守番フルーツティーのエピソードです。
一人で過ごす静かな午後に、ベランダで摘んだフレッシュな素材で作るティーは、まさに至福の味でしょう。
私もベランダでハーブを育てているので、この本を読んで、もっとクリエイティブに楽しんでみたいと思いました。
この物語は、ただのレシピ本ではありません。
ベランダという限られた空間の中で、季節の移ろいを感じ、植物と共に生きる喜びを教えてくれます。
日々の忙しさに追われがちな私たちに、立ち止まって、身近な自然に目を向けることの大切さを、改めて気づかせてくれる作品です。