戦後の沖縄を舞台に、混乱と再生の狭間で生き抜こうとする若者たちのエネルギーが強烈に描かれた作品です。
物語は「英雄」と呼ばれた青年・義和の失踪を軸に進み、彼を探す仲間たちの視点から、戦争の爪痕と米軍統治下の現実、そして“奪われたものを取り返す”という切実な感情が生々しく伝わってきます。
特に印象的なのは、登場人物たちの言葉や行動に込められた“生きようとする力”。
社会や権力に簡単には飲まれず、仲間と笑いながら、それでも怒りを胸に抱いて進む姿は、読んでいて胸が熱くなります。
沖縄という土地に刻まれた歴史の痛みと、若者たちの希望が同時に感じられる、非常に濃密な読み心地です。
上巻を読み終えた時点で、「義和はどこに行ったのか」「仲間たちは何を選ぶのか」という大きな問いが残り、続きへの期待と同時に、現実の歴史について自分の中でも考え続けたくなる作品でした。
終戦後から本土返還まで二十年に亘沖縄史にフィーチャーした大作
登場人物の行動をお茶目にまぜっ返すヌケの美学が重たいテーマをシリアスに寄せ過ぎず昇華している
古川日出男「アラビアの夜の種族」の語りが好きな人は多分好き
ヤマコが孤児に読み聞かせするエピソードが良












![週刊少年サンデー 2026年11号(2026年2月10日発売号) [雑誌]の表紙画像](https://m.media-amazon.com/images/I/51tim6gK0yL._SL500_.jpg)

![月刊ヤングマガジン 2026年No.3 [2026年2月19日発売] [雑誌]の表紙画像](https://m.media-amazon.com/images/I/51+uU8-qD1L._SL500_.jpg)

