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大橋悦子の『私の介護八年 死に至る病との闘い、そして介護する側の思いとは』は、家族や身近な人の重篤な病気と向き合いながら介護を続けた体験を綴った実録である。著者は、介護する側の心理的・身体的負担だけでなく、患者との関わりの中で得られる喜びや学びも率直に描写している。読者は、病と向き合う家族の現実、介護を通じた人間理解、そして生きる意味や尊厳について深く考えさせられる、感動と示唆に満ちた人生論的ドキュメントである。