本書を通して、第一線で活躍する日本のデザイナーたちの多様な表現と哲学に触れることができ、大変刺激を受けました。プロダクトから建築まで幅広い分野を網羅しており、ビジュアルも美しく、資料としてだけでなく読み物としても非常に価値ある一冊だと感じました。
はじめに
本書「デザイナーズFILE」は創刊15年を迎えました。プロダクト、インテリア、建築などのモノ作り系デザイナーの皆さまに本書を評価いただき、ご利用いただいているデザイナー、読者の皆さまのおかげです。深く感謝申し上げます。今年のDF2025も重厚な年鑑になりました。ありがとうございます。
●2025年のジャパンは?
今の日本を客観的に眺めてみます。例えば、国力を表す1つの基準、世界GDP(国内総生産/2023年調べ)において日本の現状はどうでしょう? 1位はアメリカ(約29兆ドル)、2位中国(約18兆ドル)、3位ドイツ(約4.7兆ドル)、そして日本は4位(約4兆ドル)となっています。ちなみに5位インド(約3.8兆ドル)、6位イギリス(約3.6兆ドル)、7位フランス(約3.2兆ドル)と続きます。
この数字を見て、正直思ったより落ち込んでいないなと思いました。まだまだ日本の底力を感じます。政治の世界は迷走しているように感じますが、民間、個人は頑張っているのです。
安くて品質も悪くない海外生産品の台頭、ネット通販の隆盛は、流通や一般人のライフスタイルを大きく変革させましたが、日本製品はその上のクラスの高級品としてのポジションを獲得しているように思います。
●日本人が知らない日本クリエイティブ
話は少しそれますが、最近の海外における一昔前のシティポップや現在のJ-POPの人気は本当のようで、ヨーロッパの友人もその素晴らしさを力説していました。レコードやCDなどの物流では日本の音楽はそれほど輸出されていないと思いますが、YouTubeやサブスクなどネットの力によって、日本の音楽が広く世界に認識されたようです。確かに最近の日本の音楽の高度なコード進行や端正なグルーブは唯一無二のレベルです。
モノにしても、音楽にしても、その真の素晴らしさを実感していないのは当の日本人ではないでしょうか? 日本人による日本の素晴らしさの再評価、そんな年にできればと思います。まずはそういったワールドワイドな目線で、本書に掲載されているプロダクト、インテリア、建築の製品群をご覧いただければ幸甚です。
本書は最新の「日本デザイン」のパッケージです。
・最先端の日本デザインの写真集/資料として
・デザイナーをお探しの企業の皆様のガイドブックとして
・学生などデザイナーを目指す方々の指標として
読者の皆様には、さまざまな視点で本書をご活用いただければ幸いです。
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